藻谷浩介/NHK広島取材班 「里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く」読了
この本の主張は、日本の経済の常識であるマネー経済から地域で完結をする経済への転換こそがこの国を救うのだということだ。
具体的には地産地消、キャッシュを地域で回すことで富が外部に流れない。流れないからその地域が潤う。その原資になるものはもとはタダのもの、本来は捨てていたものを活用することで新たな富を生み出す。この本の例では集成材を製造する過程で出てくるおが屑で発電をしたり、高齢の農家が作った野菜を地元のケアセンターの食堂で使うなどが挙げられている。また地域の住民が連携することで孤独化の防止までも視野に入れた考えがすごい。
僕の仕事は間逆だ。それはそれで人間の欲望を満たしてあげることは大事だが、こんな本を読みながら自分が一番好きなことを考えているとどうもちぐはぐになってくる。
おもてなし、おもてなしと声高に叫びながら本当に顧客が買いたいものがなにかわからない・・・。それでは言葉たくみに要らないものをだまして売っているみたいなものではないのか?
里山資本主義は生活に必要なものを必要な分だけ自分たちの力で調達して自分たちで消費する。やっぱり間逆だ。
ブランドというものは伝統であり文化である。それにたずさわる人々がその実体価値を守るためにどれだけの努力をしているかも理解しているつもりだし、それはそれである種の人々が生きてゆくうえでは必要不可欠なものなのかもしれないが、それは僕の役割ではないのではないかと思い始めた。
もちろん今更仕事が嫌だと言うつもりも勇気もないのだが、いつかは自分もそんな里山資本主義の一角で息を潜めて生きたいものだ。
里山資本主義は本当の里山でなくても実践できると書かれている。僕の船を係留している周りも里山とはいかなくてもたくさんの畑がある。もちろん僕の畑ではないけれども・・・。また、新しい試みを始めている漁港もある。なにかかかわりをもってみたいものだ。畑にはこの本に書かれているとおり、出荷をしない野菜が畑の片隅にやまのように積まれている。
こんな野菜はお金にならないのか?
会社ではマーケティングのまねごとのようなことをしている僕だが、何かを考えてみたいものだ。不毛のような仕事よりもなんとなく夢がありそうだ。
ロダンの言葉に、「都会は石の墓場です。人の住むところではありません。」というのがある。都会は何も生み出さない。入ってきて出て行くだけだ。確かに僕は都会にはなじめない。
この本の主張は、日本の経済の常識であるマネー経済から地域で完結をする経済への転換こそがこの国を救うのだということだ。
具体的には地産地消、キャッシュを地域で回すことで富が外部に流れない。流れないからその地域が潤う。その原資になるものはもとはタダのもの、本来は捨てていたものを活用することで新たな富を生み出す。この本の例では集成材を製造する過程で出てくるおが屑で発電をしたり、高齢の農家が作った野菜を地元のケアセンターの食堂で使うなどが挙げられている。また地域の住民が連携することで孤独化の防止までも視野に入れた考えがすごい。
僕の仕事は間逆だ。それはそれで人間の欲望を満たしてあげることは大事だが、こんな本を読みながら自分が一番好きなことを考えているとどうもちぐはぐになってくる。
おもてなし、おもてなしと声高に叫びながら本当に顧客が買いたいものがなにかわからない・・・。それでは言葉たくみに要らないものをだまして売っているみたいなものではないのか?
里山資本主義は生活に必要なものを必要な分だけ自分たちの力で調達して自分たちで消費する。やっぱり間逆だ。
ブランドというものは伝統であり文化である。それにたずさわる人々がその実体価値を守るためにどれだけの努力をしているかも理解しているつもりだし、それはそれである種の人々が生きてゆくうえでは必要不可欠なものなのかもしれないが、それは僕の役割ではないのではないかと思い始めた。
もちろん今更仕事が嫌だと言うつもりも勇気もないのだが、いつかは自分もそんな里山資本主義の一角で息を潜めて生きたいものだ。
里山資本主義は本当の里山でなくても実践できると書かれている。僕の船を係留している周りも里山とはいかなくてもたくさんの畑がある。もちろん僕の畑ではないけれども・・・。また、新しい試みを始めている漁港もある。なにかかかわりをもってみたいものだ。畑にはこの本に書かれているとおり、出荷をしない野菜が畑の片隅にやまのように積まれている。
こんな野菜はお金にならないのか?
会社ではマーケティングのまねごとのようなことをしている僕だが、何かを考えてみたいものだ。不毛のような仕事よりもなんとなく夢がありそうだ。
ロダンの言葉に、「都会は石の墓場です。人の住むところではありません。」というのがある。都会は何も生み出さない。入ってきて出て行くだけだ。確かに僕は都会にはなじめない。