イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「新洋酒天国」読了

2012年10月09日 | Weblog
佐治敬三 「新洋酒天国」読了

サントリー2代目社長のエッセイだ。
ワイン、スコッチ、バーボン、テキーラ、ラム・・・いろいろなお酒の話が掲載されている。
う~ん。美味しそうだ。

お酒の歴史を聞きかじった内容で列記すると、人間が自分の手でお酒を作り始めたのは、まずは人間が農耕をするようになって、穀物をたくさん作り出せるようになり、余った分で醸しだしたのが始まりらしい。
すなわち、財産ができたことになる。あつかましい人間たちはそれを独占したくなって殺し合いや戦争をするようになる。人間は業が深いが、それをなんとか制御するために自ら生み出したのが宗教なのではないかと僕は考えている。
すべての宗教が戒律というものをもっているのは、これがないと人間は何をしでかすかわからないからなのだろう。

宗教の根源は神と出会うことである。神と出会うために人間は修行をし、瞑想をし、意識を超越しなければならない。これは普通の人にはなかなか難しいのでお酒の力を借りてインスタントに瞑想状態を作り出そうとした。(タバコもそうらしいが・・)
だから、ワインは修道院で作られ、日本酒はお神酒と呼ばれる。

と、いうことは、お酒は人間が平和に生き延びてゆくために神が作りたもうた稀有の食品ということになる。
お酒はやっぱり平和な心で呑みたいものだ。

タイトルは洋酒天国だが、僕はやっぱり日本酒が一番いいな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする