写真①:岐阜県指定重要文化財・「明善寺庫裡」3階窓から見降ろした「飛騨白川郷」
=岐阜県白川村荻町で、2012年10月6日午後2時30分撮影
〈尾張・美濃・飛騨・町歩きスポット〉5
:世界文化遺産・飛騨白川郷
世界文化遺産・飛騨白川郷(岐阜県白川村)=写真①=を訪れたのは、10月6日午後2時すぎでした。県指定重要文化財・「明善寺庫裡」は、江戸末期に飛騨高山の棟梁大工と地方の棟梁大工らが3年がかりで完成させた5階建てで、白川郷最大の合掌造り建築。釘やカスガイを使わず、クサビとマンサクの若木、ワラナワでしめくくったうえ、茅葺きの切妻屋根は雪を落とすため60度近い急勾配なのが特徴です。
先祖が加賀百万石前田家の御典医を勤めていた「長瀬家」の合掌造り(5階建て)=写真②=は、長瀬民之助・5代目当主が明治23年(1890年)に建築。白川郷の樹齢150~200年の桧や樹齢300~350年の栃、欅、桂などの巨木を使い、3年かけて白川郷民の〝結の心〟で完成したという。平成13年から80年ぶりに行われた大屋根の葺き替えは、NHKテレビが1年にわたって撮影、ドキュメント番組として放送されました。
写真②:「長瀬家」の合掌造り(5階建て)
=6日午後2時50分撮影
集落の独特の景観が評価されて昭和51年(1976年)に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、平成7年(1995年)には合掌造り集落として、富山県上平村菅沼、平村相倉(五箇山)の2集落とともにユネスコの世界文化遺産に登録された「荻町合掌造り集落」は、大勢の観光客が散策を楽しんでいます=写真③=。
写真③:「荻町合掌造り集落」の散策を楽しむ観光客たち
=6日午後2時50分撮影
白川郷「おみやげ処」=写真④=では、飛騨の民芸品やお菓子を求める観光客の姿で賑わっていました。人口約2千人の山村に、年間150万人もの観光客が詰めかける世界文化遺産村の一端です。
写真④:白川郷のお菓子や民芸品を売る「おみやげ処」
=6日午後2時50分撮影