写真①:独特の表情がかわいいと民芸品愛好家に人気の津屋崎人形の「ごん太」
=福津市津屋崎3丁目の「筑前津屋崎人形巧房」で、2019年2月8日撮影
全国的に注目を浴びて品薄に
津屋崎人形「ごん太」の魅力とは
福津市津屋崎3丁目の「筑前津屋崎人形巧房」店舗の陳列ガラス棚に、津屋崎人形の「ごん太」が並んでいます=写真①=。フクロウをかたどった人気玩具の「モマ笛」とともに、素朴でどこか懐かしい津屋崎人形の魅力を再認識させられ、嬉しいです。
この「ごん太」が一躍有名になったのは、2018年9月4日に全国放映されたTBSテレビ「マツコの知らない世界」・ご当地民芸品の世界で、津屋崎人形の「モマ笛」が第1位になったことが大きいようです。番組冒頭、福岡市で民芸品販売店「山響(やまびこ)屋」を経営する瀬川慎太郎さんが、所有する1,500点の民芸品の中から選んだ福島県の「赤べこ」、千葉県の「招き猫(佐原張子)」など17点の逸品を選び、マツコさんに紹介、このうち津屋崎人形では最初に「ごん太」をお勧めしたのにマツコさんが難色を示し、次にさしかえ紹介した「モマ笛」が可愛くて音色もお気に入りで第1位になりました。
それにしても、民芸品収集家でもある瀬川さんがはまった「ごん太」人形の魅力とは何? 「筑前津屋崎人形巧房」によると、明治時代に赤ちゃんのおしゃぶりとして米粉で色塗りした人形で、独特の表情がかわいいと新聞やテレビ、ネットで再三紹介され、品切れ状態になるほど人気という。2月9日、福津市複合文化センター歴史資料館が主催した「津屋崎千軒の撮影スポットを巡るデジカメ講座」で、講師依頼を受けて私が務めた津屋崎千軒の撮影スポットガイドでは市内外からの受講者14人を同巧房に案内した際も、久留米絣やニットを着せたり、外国人にするなど雑貨メーカーなどとのコラボで誕生した様々な姿の「ごん太」が注目されました。