吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2008年10月3日/〈日記〉280・八女市福島・町家再生

2008-10-03 09:08:16 | 日記
写真①:改築され、鶴、亀、鼠の鏝絵も施された町家
     =八女市福島地区で、2008年9月28日午後2時25分撮影

 「津屋崎千軒 海とまちなみの会」(略称・「海とまちなみの会」)の町づくり先進地視察団の一員として、9月28日に訪れた福岡県八女市福島地区で、再生された町家を見て回りました。

 福島地区の家並みは、妻入りの入母屋造り、漆喰塗込の大壁からなる「居蔵造」の町家が続き、昔懐かしい雰囲気が漂っています。老朽化していた町家も、再生・整備された姿=写真①=で、町並みに溶け込んでいました。めでたいとされる鶴、亀、鼠の鏝絵も、袖下屋などを飾っていました。

 「クラフトギャラリー手民(てのたみ)」=写真②=は、洋館風の2階建て。天然木の色合いを生かした木工作品や、陶器、和紙のランプなどを展示、販売しています。


写真②:洋館風の2階建て「クラフトギャラリー手民」
     =八女市福島地区で、9月28日午後2時30分撮影

 町家を再生したレストランの例では、ピンクでレトロな感じの外観、大正ロマン風のインテリアの「旬彩工房」跡=写真③=があります。「金福堂書店」跡を改装して、創作フレンチレストランとしてオープン、当初は人気を集めましたが、残念ながらその後、閉店したままだそうです。


写真③:ピンクでレトロな感じのレストラン「旬彩工房」跡
     =八女市福島地区で、9月28日午後2時35分撮影

 八女市の空き町家の保存・活用は、市職員ら16人で設立したNPO八女町家再生応援団(北島力代表)が推進しています。坪10万円で売買したり、月額7万円で貸すなど売り手(貸し手)と買い手(借り手)双方の契約の資料作りを無報酬で行っているという。03年に任意団体で設立した同応援団を06年にNPO組織にしたのは、保証人になれることや、寄付も受けられるからとしています。

 福津市には、八女市のような町家再生応援団の組織はありません。NPOを設立し、津屋崎千軒の町興しを呼びかけている市職員も現れていません。燃えるような熱意で、津屋崎千軒の空き町家に入居者を斡旋しようと手を挙げる方、待っています!
コメント
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