とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015四国八十八ヶ所巡り:40番札所~宇和島市津島町へ

2015-03-24 17:18:42 | お遍路
昨日の夜、いつものように翌日のコースの確認をしていたのだが、大きな間違いがあったことに気付いた。当初の計画では、この日の宿から40番札所まで25キロあると見積もっていたのだが、よくよく見ると9キロくらいしかなかった。宿もその先2.5キロしかない。これでは、あまりにも早く宿に着いてしまう。いろいろ考えた末、コース距離を全部見直し、宿も予約しなおすことにした。夕食後は、宿の予約とキャンセルの電話で大忙しだった。結局4日分予約し直して無事スケジュール調整ができた。何とか1日繰り上げることができないかと考えたが、16キロの短縮では1日分繰り上げることはできず、最終日の帰宅時間が早まるにとどまった。

7時10分。民宿「大盛屋」のおかみさんに見送られ出発する。


9時05分。40番札所観自在寺に到着する。宿から2時間もかからなかった。


観自在寺から国道56号に戻り、道の駅「みしょうMIC」に立ち寄る。ここで、どこかで買っておこうと思っていた土佐文旦を一箱購入し、自宅に宅配で送ってもらうよう手配する。一か月近くも家を空けているので、何かしらお土産がないといけないので一安心だ。

さらに国道56号を西に進む。11時40分。ずっと山の中の国道を歩いてきたので、海が見えた時は、何だか久しぶりのような気がした。


ここは室手浜。今までの高知県の浜と比べ内海に入ってきたせいか、波も穏やかのように感じる。


13時12分。愛南町役場内海支所前を通過。プラネタリウムかなと思ったが役場の建物だ。この辺りは、地形通り内海というようだ。


内海トンネルの歩行者・自転車専用道。


いままでのトンネルと違い、中の照明は明るく安全性が高い。また、距離表示や絵が展示され飽きが来ないようになっているのがいい。


こちらは、須ノ川海岸。海の色がエメラルドグリーンに輝き目を見張る。




こんな大きな草鞋が目を引いた。お遍路さんの無事を祈ったものだろうか。


15時06分。民宿「西遊漁センター」に到着する。


今日のコースは、距離を見直した結果、清水大師などの山越コースをとると次の宿が遠すぎることになってしまうので、やむを得ず国道周りのコースにした。釣り客が多い宿のようだが、お遍路さんもこのコースで回る人も結構いるようだ。

今日は、写真も少ないので、宿に着いてからの行動を紹介する。
宿到着時間は、15時前後を目安にコース設定している。
17時くらいになるとあとが忙しくなってしまう。
まず宿に着いたら、着ていたものを全部脱いで洗濯に回す。
洗濯、乾燥を手早くやることが一番大切である。
その間に、風呂に入り洗濯や乾燥状態を確認しながら終了を待つ。
洗濯と乾燥が別になるので、終了したら次の人が使えるよう早く開けておかねばならない。
その後、またはその前後で、今日撮った写真の整理とブログ作成だ。
ブログ更新までは、やはり1時間半くらいはかかる。
更新が終わり、コメント返しやメールチェックもあって、パソコン作業が続く。
やっと終わって少しのんびりしたころ夕食時間となる。
夕食を食べて部屋に戻り、しばらくテレビを見たりしてくつろぎ、最後は翌日のコースチェックと食堂がある場所を考えておく必要がある。
食堂がなさそうなコースでは、事前に弁当を頼むか、早いうちに食料を買っておく必要がある。
自販機は、困ることはないほどたくさんあるので心配ない。まったく日本の自販機設置数は凄い。
そして、20時半~21時までには就寝。翌朝は、5時~5時半には起床。
こんな生活が毎日続いている。

今日の歩行距離:27.0キロ(通算644.2キロ)
明日の予定:41番札所手前2キロくらいまで。

2015四国八十八ヶ所巡り:39番札所~松尾峠~「菩提の道場」愛媛県へ

2015-03-23 17:29:08 | お遍路
昨日の17時50分。「大島屋旅館」の部屋から、夕日が沈むのが見えた。


そして、今朝の6時40分。「大島屋旅館」を出発する。看板が小さくて探すのに苦労した宿だった。


6時50分。畑の向こう側にある山の上からちょうど太陽が出てきたところだ。


7時32分。海の向こうに、島が見えた。何という島だろうか?


7時35分。道の駅「すくも」に到着する。


8時06分。松田川大橋を通過する。


その後は、宿毛市内の中心部から国道56号線を通り、ひたすら延光寺まで歩く。宿毛市の中心部から片道6キロ程あり、打ち返しとなる。途中には、堤防沿いの河津サクラ?がきれいだった。


10時14分。39番札所延光寺に到着する。


今日は、昨日より長い距離を歩くので、早々に引き返し宿毛市内へと戻る。国道から外れ貝塚付近から松尾峠への道へと入る。しばらくは舗装道路だったが、次第に山道になっていく。


ヤマザクラが、あちらこちらで咲いているのが良く見える。


しばらくは、里山歩きが楽しくなるような道だ。




「土佐の褚牛(あかうし) モー すぐ 伊予 やけん ことぉたら ちぃと 休まんかね」と書かれているのが笑える。


14時21分。高知県側最後の茶屋跡を通過。


14時22分。松尾峠に到着。


「従是西伊予国宇和島藩支配地」という石碑があり、いよいよここから愛媛県に入る。


愛媛県側の遍路道は、整備された広い道になっていた。


15時21分。松尾大師を通過。


15時半。今夜の宿「大盛屋」に無事到着する。数日前泊まった民宿の主人から、今日のコースは、相当時間がかかるようなことを言われていたので、到着がかなり遅くなることを心配していたが、それほど遅くなることもなく16時前に到着できてよかった。

今日の歩行距離:31.5キロ(通算617.2キロ)
明日の予定:40番札所まで。

2015四国八十八ヶ所巡り:土佐清水市大津~宿毛市

2015-03-22 17:02:26 | お遍路
民宿「とさや」のご主人に車で、昨日歩いた歯朶ノ浦トンネル出口まで送ってもらう。支度を整え、6時30分に出発する。この日の朝食は、6時前には済んでいた。


6時58分。後方から太陽が上がり岩礁を照らし出していた。


今日も海岸線を見ながらの遍路道が続く。


7時08分。叶崎に到着する。


少し寄り道して、叶崎灯台まで歩く。


灯台への道は、両側が切り立った断崖絶壁となっている。木が茂っているので良く見えないが、隙間からは真下に海が見え、まるで馬の背中のような道だ。


灯台の反対側には、叶崎神社がある。神社に向かう石段には、ノラ猫ちゃんがぽつんと座っていた。


さて、この叶崎神社はその名の通り、願いを叶えてくれるというありがたい神社だ。今回のお遍路が無事結願できますようにと祈ってきた。


小才角の集落では、スルメ漁が盛んなようで、スルメがあちらこちらに干されていた。


この辺りは、日本で初めて「宝石サンゴ」の漁が始まった発祥の地だという。サンゴを持った少女の像が建っている。ただ、現在は乱獲が多々って漁は行われていない。最近、中国船による小笠原近海でのサンゴの密漁が問題になったが、そのルーツはここにあったのだ。




さらに海岸線を歩いて行くと、岩礁の上に釣り人がいるのを見かける。よくもあんな場所で飽きもせず釣りをやって居られるものだと感心しながら歩く。


大浦から、国道を離れ月山神社への遍路道に入る。最初は、お墓の中の急坂を登っていく。


山の中の遍路道に入っていくと、地元大月小学校の生徒による応援ボードが至る所に釣り下げられてるのを見かける。一つ一つのメッセージを読みながら歩いていくと気持ちが和んでくる。




一旦山を下ると沢に出る。雨が酷い時は、渡れなくなることもあると聞いていたが、大した水量でもなく難なく渡渉する。


8時54分。月山神社に到着する。古来から、38番の金剛福寺を打ち終えた遍路は、篠山詣りか月山詣りをするのが不文律になっているという。当初は、ここを通らずに行くコースも考えたのだが、不文律になっているとあれば行かざるを得ない。特に大変なルートでもなかったので、無事月山詣りができて良かった。


この神社のご神体は、三日月形の石だという。この石がそうかと思って、注意書きを読んだら、本物は神社の奥の山の上にあるそうだ。良く分からなかったので、そのまま先に進む。


その後、再び山の中の遍路道を進むが、途中から自分の鈴の音以外の鈴の音がやけに大きくなってきていた。誰か来るのかと訝しげに後ろを振り向くと、突然藪の中から二匹の犬が飛び出てきた。ギョッとしたが、「コラッ!」と一喝したらそのまま引き下がっていった。鈴がついていたから猟犬だったのかもしれない。野犬だったら、ヤバかったかもしれないが何事もなく済んで良かった。

山を下ると今度は海岸に出る。


ずっと岩だらけの海岸を歩くのかと思ったが、程なく車道に出る。


ヤマサクラが満開となっていて、時折花吹雪が舞っていた。


これは、タムシバか?


11時45分。道の駅「「大月」に到着する。宿の主人の話では、13時くらいになるだろうと聞いていたが、あまりにも早く着き過ぎた。ここから宿までは6キロくらいしかない。このまま行ったら13時過ぎには着いてしまうので、ここで時間調整をすることにした。


この日も暑く、冷たいものが欲しくなっていたので、イチゴアイスにソフトクリームや蜜のオールトッピングを頼んだ。これが、とてつもなく美味しくて生き返った気分になる。


1時間以上、道の駅でのんびりした後再び歩き出す。相変わらず菜の花が咲き乱れ、春を感じさせる景色が続く。


14時30分。場所がわからず苦労したが、今夜の宿「大島屋旅館」に到着する。今日は、余裕がある歩きだったが、明日は32キロ程の行程となり山越もあるので英気を養っておこう。

今日の歩行距離:26.9キロ(通算585.7キロ)
明日の予定:39番札所を越え「菩提の道場」愛媛県へ。

2015四国八十八ヶ所巡り:足摺岬~土佐清水市大津

2015-03-21 19:19:18 | お遍路
6時25分。民宿の部屋から外を眺める。雨は降りそうもないが、雲が多く晴れ間が見られなかった。


7時15分。民宿「福田屋」を出発し、10分ほど歩くと「夕日ヶ崎」に到着する。この場所からは、気象条件によりダルマ夕日を見ることが出来るそうだ。もちろん朝だから夕日が見えるはずもない。




松尾から遍路道には入らず、県道を進む。遍路道のほうが短いのだが、県道からの景色が素晴らしいという話を聞き、回り道にはなるがあえて県道を選択した。しばらく進むと、赤茶けた岸壁の海岸線が見えてきた。


民家など何もない道端で、野生?の鶏を見かける。


半島の突端辺りに、臼婆園地があり、そこの臼婆くろしお展望台まで登ってみる。展望台からは、臼婆の岬と灯台が見える。


眼下には竜王宮神社が眺望できる。


そして、反対側には足摺岬が眺望できる。


中の浜の集落に着くと、ジョン万次郎こと「中濱万次郎」の記念碑があった。


その先には、中濱万次郎の生家(復元)があり見学していく。


中は、無料で見学できる。地元では、「ジョン万次郎」の生涯を大河ドラマにしようという運動が始まっているらしい。




11時30分。海の駅「あしずり」に到着する。ここには、「ジョン万次郎資料館」があったが、今日は歩く距離が長いので中には入らず、公園の中にある万次郎少年像と仲間の群像の前で弁当を食べる。


12時に、公園を出発して30分ほど歩くと松崎海岸だ。ここの見どころは、化石連痕と呼ばれる独特の岩の海岸と、沖合いに浮かぶ双子の島である。


14時。民宿「とさや」前を通過する。今日の宿はここなのだが、当初予約した宿がもっと先の民宿で、宿の都合で「とさや」に泊まることになる(経営者が同じ)。自分としては、歩きにこだわりたいので、歩いたところまで送迎してくれるということでさらに先に進んだ。


14時09分。足摺海洋館前を通過。


菜の花の中を進む。




菜の花畑の先には、足摺海底館があり、見学したいという気持ちもあったが明日の為に距離を稼ぎたいという思いが強く、ここも通りすぎる。


15時37分。歯朶ノ浦トンネルを出たところで民宿の人に電話をして迎えに来てもらう。


16時に民宿「とさや」に到着し、泊まることになった。明日は、6キロ先の歯朶ノ浦トンネルまで送ってもらい再び歩き出すことになる。

余談ではあるが、このところマメはできていない。足が慣れたこともあるのだろうが、当初靴の先端部分の紐をきつく締めすぎていたのが原因のようだ。遍路の場合、靴のサイズは、足の大きさより1~2センチ大きいほうがいいと言われている。少し大きめの靴で紐を締め過ぎないことがマメを作らないコツだ。また、靴下も2枚重ねは良くなく、薄手の靴下で靴の内部に熱がこもらないようにしたほうがいいようだ。これらの事は、すべて自分の経験で学ぶことができた。

今日の歩行距離:30.8キロ(通算558.8キロ)
明日の予定:38番札所手前15キロくらいまで(宿毛市)。

2015四国八十八ヶ所巡り:番外編1-足摺岬を回る

2015-03-20 20:00:15 | お遍路
38番札所金剛福寺の前が足摺岬だ。順拝が終わり時間が十分あるので足摺岬を一通り観光していくことにした。文字通り四国最南端の岬だ。


すぐに、ジョン万次郎の銅像がある。天保12年、手伝いで漁に出て嵐に遭って遭難、5日半の漂流後奇跡的に伊豆諸島の無人島鳥島に漂着し143日間生活する。そしてアメリカの捕鯨船に救助され、そのまま世界を航海し、生まれて初めて世界地図を目にして世界における日本の小ささに驚いたという。その後、帰国して日米和親条約の締結に尽力し、通訳・教師などとして活躍したという数奇な人生を歩んだ人物である。


「天狗の鼻」から、足摺岬の灯台を見る。


近くには天皇陛下が皇太子時代に詠まれた歌碑が建てられている。


「天狗の鼻」から展望台へと向かい、展望台から灯台を臨む。




こちらは、展望台から「天狗の鼻」を見た様子。


灯台の先端まで行ってみた。


見渡す限り海が広がっている。見通しがよければ九州が見えるかもしれない。


足摺岬には、七不思議がある。その1「地獄の穴」
この穴は、灯台下の洞窟(亀の洞)まで、通じている。と云う。この穴に硬貨を投げ入れると、チリーン・チリーンとしばらく音が聞こえて来る。この穴に硬貨を投入するのは、先祖が地獄に落ちている人があれば、引上げて貰う事を願い、又、先祖の霊をなぐさめ供養になると云われている。因みに硬貨を入れてみたが、音は良く聞こえなかった。


その2「弘法大師爪彫の石」
岩に「南無阿弥陀佛」の6文字が彫られている。この字は、弘法大師が爪で彫ったと伝えられる。石の左側に、縦に黒い染みのようなものが見られ、それが文字なのだろうか?




その3「亀呼場」
この場所で海に向かって「お亀さーん」と呼ぶと、大海亀が海面に浮かんで来る。これは、弘法大師が前方150m位の所にある黄金碆に波切不動を刻むために亀に乗って通ったという。


その4「一夜建立不成の華表」
弘法大師が一夜で鳥居を建てようとしたが、天邪鬼が夜中に鶏の鳴き声を、真似したので、石工が夜が明けたと思い、仕事を辞め完成しなかったと云われている。石の土台や石柱が5、6本横たわっている。


その5「ゆるぎ石」
大きな石の上に小石が三つ積んである。親孝行者がこの大石を動かすと上に積んでいる小石が落ちる。親不孝者は落ちない。いつも親の肩を揉んでいるように動かすとだんだん揺らいで石が落ちることから親孝行者は落ちると大師が言ったのだろうと伝えられている。


その6「根笹」
竜の駒(まぼろしの駒)が来て、この地に生えている根笹を食べる。そのためか、この地の笹はこれ以上大きくならないと言われている。


その7「潮の満干の手洗鉢」
岩の窪みに溜まった水が、潮が満ちると増え、干潮になると減ると云う。この時は、水が溜まっていて満潮だったのだろう。




その8「亀石」
この亀に似た石は専門家によると、全国的にも一級品だそうで一見の価値がある。奈良の明日香村の亀石よりも亀らしい。七不思議というが、数が七つというのではなく、沢山の意味で7や8をよく使い全部で21ヶ所あると云われている。


さらに足を伸ばして、足摺岬の西方にある白山洞門まで行く。花崗岩で形成された岩盤が波の浸食により洞門となったもので、高さ16m、幅17mあり花崗岩の海蝕洞では日本一の規模であるという。




白山洞門から階段を上がり、県道に出て少し歩くと「万次郎足湯」がある。


きれいな建物の中に足湯が何槽もあり、ガラス張りの窓から白山洞門が真正面に見える。利用料は無料となっていて、素晴らしい施設だ。疲れた足を足湯につけて、しばし休憩する。




充分足湯で休憩して、民宿に向かった。チェックインするには、そろそろいい時間だ。

2015四国八十八ヶ所巡り:38番

2015-03-20 16:49:08 | お遍路
6時40分。民宿「安宿」を出発する。2日目で同宿だった兵庫のOさんとは、その後何度も同じ宿にとまったり、道中で出会ったりしていたので、これで最後かもしれないと一緒に写真を撮る。


7時。太陽が海を照らしている。今日は気持ちのいい朝だ。


椿の花は、ところどころで見かけるが、もうだいぶ散っている。


大岐の浜が見えてきた。


遍路道が浜を経由しているので、浜を回って行くことにした。


木橋を渡る。


浜の遍路道も椿のトンネルになっている。


しかし、花は散ってしまっているところが多い。


この辺りは、サーファーが多く、静かな波打ち際でサーフィンを楽しんでいた。


以布利港から、再び浜辺の遍路道に入る。


しばらく波打ち際を歩く。


そして、山道に入る。


その後も、何度も遍路道に入ったり県道に入ったりしながら進む。今日は海の色が、本当にきれいだ。


何日か前に、大阪のオバちゃんたちに教えてもらった「トサミズキ」を見つける。この時期は、土佐では「トサミズミ」が見られるよと聞いていたからだ。どんな花か良く分からなかったが、写真を撮って後で調べたら合っていた。


この花は、何だろう?


12時43分。38番札所金剛福寺に到着する。


境内に入ると、大きな亀の石像が見えてきた。この亀の石像「大師亀」は、弘法大師が海上の不動岩で修行した時に海亀の背中に乗って海を渡ったという伝説にちなんだもので、願いを念じながらこの亀の頭を撫でると、幸運が訪れるといわれているそうだ。




本堂の前には、大きな池があって金魚がたくさん泳いでいた。


その後、金剛福寺前の足摺岬を観光していく。詳細は、番外編で。

14時25分。民宿のすぐ手前で大きな桜の木を見つける。ちょうど今朝から満開になったそうで、見事な咲きっぷりだ。


14時30分。民宿「福田屋」に到着する。ここも部屋からのオーシャンビューが素晴らしい。


今日の歩行距離:26.0キロ(通算528.0キロ)
明日の予定:38番札所手前40キロくらいまで(土佐清水市大津)。

2015四国八十八ヶ所巡り:四万十川を越え土佐清水市へ

2015-03-19 16:29:07 | お遍路
今日も朝から天気が悪い。民宿の部屋から海を眺めてみると風も少しあって波しぶきが上がっている。




7時10分。民宿「たかはま」を出発する。


民家の軒先には、シモクレンがきれいに咲いていた。


国道には、うっすらと霧がかかっている。


8時20分。道の駅「ビオスおおがた」に到着する。ここで、この日の昼食となる弁当を購入。


県道42号の坂を上がって行くと、農道への分岐があり「四万十川大橋」への矢印があるので、そちらに進む。


やなせたかしの出身が高知という事もあり、沿道には「バイキンマン」があった。他の場所でもアンパンマン等を見かける。


大きな池には、雨の中、カモの群れが悠然と泳いでいる。


11時10分。四万十川が見えてきた。


雨の中でも、屋形船が就航していた。


手前の休憩所で弁当を食べてから、四万十川大橋を渡る。




四万十川ウルトラマラソンで何度も来たことがある懐かしい川だが、あいにくの天気で美しい清流も濁っている。


国道321号に入りしばらく行くと、山の斜面に「大」の字が見えた。ここも京都の大文字山にならって大文字山と呼ばれているようだ。


13時20分。「新伊豆田トンネル」入り口に入る。全長1600mの長いトンネルだ。


13時40分。「新伊豆田トンネル」の出口に着いた。トンネルを抜けると、晴れ間が広がり、道路も乾いていた。やっと雨が上がってくれてホッとする。


14時58分。民宿「安宿(あんしゅく)」に到着(“やすやど”ではないですよ)。


今日は、ほぼ予定通りの時間に到着。明日から1週間は、ずっと晴れ模様の天気らしい。当分楽しく歩けそうだ。

今日の歩行距離:30.0キロ(通算502.0キロ)
明日の予定:38番札所まで。

2015四国八十八ヶ所巡り:四万十町窪川~黒潮町伊田

2015-03-18 16:54:14 | お遍路
昨日泊まった宿の部屋。10畳と8畳の二間続きで、部屋から下の道路が良く見える。一人でこんな広い部屋でいいのだろうかと思ってしまった。有名な文豪もこんな和風旅館に逗留し執筆をしたという。なんだか文豪みたいな気分に浸ってブログの更新をしていた。


7時25分。「美馬旅館」を出発する。


9時47分。拳ノ川休憩所を通過。まだ雨は降っていないので、できるだけ先を急ぐ。


国道56号をひたすら歩くが、まったく車が通らない時間帯があった。国道でも、こんなに車が通らないときがあるというのが不思議だ。


11時50分。黒潮町に入る。この頃から雨がポツリポツリと降りはじめ雨具を着る。


12時ちょうどに、道の駅「なぶら土佐佐賀」に到着。ここで、コンビニで買ったおにぎりなどを食べてしばし休憩だ。休んでいる間に、雨がザーザー降りとなる。


国道を走る車も、大きく水しぶきを上げている。


土佐佐賀駅近くを歩いていると、土佐くろしお鉄道の派手なラッピング電車が入ってきた。


反対側からも、もっと派手なラッピング電車もやってきた。こちらは、「すくものはなちゃん」だったが、その後で見た電車はアンパンマンの電車もあった。残念ながらアンパンマン電車はシャッターを切り損ねた。




その後は、海岸線沿いをずっと歩く。


伊の岬トンネル手前で、遍路道と書かれた案内板があったので、トンネル経由の国道を通らず海岸線沿いの道に入る。宿までは、もう2キロもなかったが、時間があるので遍路道で行こうと回り道になるが行ってみることにした。国道よりもさらに海岸に近い道を歩く。


最後の遍路道は、天気が良ければ風光明媚で絶好の遍路道になっただろうが、雨が酷くガケ崩れ注意の場所ばかりでビクビクしながら歩いた。車も人もまったく通らず心細いといったらない。しかも、かなり大回りとなり予定より30分以上も遅くなってしまった。それでも、最後に民家が見えてホッとした。ほどなく今夜の宿「民宿たかはま」に無事到着。ちょうど15時過ぎだった。

今日の歩行距離:31.4キロ(通算472.0キロ)
明日の予定:38番札所の手前23キロくらいまで(土佐清水市)。

2015四国八十八ヶ所巡り:37番

2015-03-17 16:32:10 | お遍路
7時15分。「大谷旅館」を出発する。今日は、朝から天気が良く暑くなりそうだ。


前方の山には、うっすらと滝雲が流れていた。


久礼の町からは、「そえみみず遍路道」と「大坂遍路道」の二つがある。また、国道56号をずっと歩いても行ける。歩き遍路としては、やはり遍路道をメインに歩きたい。どちらの遍路道にしようか迷ったが、「大坂遍路道」は、途中に通行止めの箇所があり、行けないと分かったので「そえみみず遍路道」で行くことにした。


民家の玄関先では、ネコがのんびりと日向ぼっこをしていた。


いよいよこれから先は、ミミズがのたくったような遍路道になっていく。漢字で書くと「添蚯蚓(そえみみず)」となりちょっと怖いような名前だが、実際のところはごく普通の山道だ。


しばらく上がって行くと、ぷっつりと遍路道が分断されている。


この辺りは、高速道路ができたおかげで遍路道が分断され、一旦階段を下りて高速道路の下を回る道ができている。


高速道路をくぐると、ふたたび長い階段を上がって行く。この階段が長くてきつい。


その後は、もとの遍路道に戻り標高400m位の高さまで登る。高速道路がだいぶ遠くに見える。


尾根伝いの道が結構長く続く。


2時間ほどで「そえみみず遍路道」が終わり、車道に出た。岩本寺までは、残り13.3キロだ。


9時33分。国道56号に出ると、四万十町に入る。ここは高知県高岡郡四万十町で、高知県四万十市ではない。四万十市にも四万十町があるのでややこしい。


「雪椿」休憩所で一休み。


ここには、お雪という女性にちなんだ椿の木がある。


またしても、菜の花、梅、桃の花のコラボレーションを発見。


12時を少し回ったころ、道の駅「あぐり窪川」に到着する。休憩所で、パンを食べたりしたが、ここでランチとして「四万十の春天丼」を食べた。


道の駅からは、3.3キロで37番札所岩本寺に到着する。時間は、13時30分を過ぎたくらいである。


宿は、すぐ近くなので境内をゆっくり散策する。


そして、本堂への礼拝を済ませて中に入ってみると、天井にはおびただしい数の板絵がはめ込まれていた。イノさんが言っていたのは、この板絵の一つであるマリリン・モンローの絵の事だったのだ。全部で575枚の板絵があるそうで、マリリン・モンローの他、ルノアールの「モデルの肖像」、ネコ、仏様、花鳥風月といったいろんなジャンルの絵がはめ込まれている。


全国からジャンルを問わず公募した作品を、天井の板絵として展示しているのである。こんなお寺は、ほかでは見たことがない。


本堂の天井はこんな感じである。


岩本寺から、5分も歩けば今日の宿「美馬旅館」に到着だ。今日もかなり余裕がある時間だったので十分休養になる。明日の午後からは、再び雨の予報。雨が酷くならないうちに宿に着けるといいな。

今日の歩行距離:22.0キロ(通算440.6キロ)
明日の予定:38番札所の手前53キロくらいまで(黒潮町伊田)。

2015四国八十八ヶ所巡り:高知県須崎~中土佐へ

2015-03-16 16:28:50 | お遍路
6時50分。民宿「なづな」を出発する。民宿というよりは、ペンションのような雰囲気のきれいな宿だった。同宿した大阪のオバちゃん3人と宿のお母さんの写真を撮る。


1.2キロ程歩くと深浦の桟橋がある。この内ノ浦湾には、巡航船が就航していて、ところどころの桟橋に寄りながら横浪という地区まで運んでくれる。四国霊場三十六番札所・青龍寺から三十七番札所岩本寺への本当の遍路道は海の上という説もあり、空海も次に向かう際は湾を船で移動したという。ここだけは船で移動もいいのではと、オバちゃんたちの勧めもあって 私も巡航船に乗るために桟橋で待った。


10分遅れで、桟橋まで巡航船がやってきた。


船長一人で何でもこなすワンマン巡航船だ。


次の桟橋でも、お遍路さんや中学生が乗った。


横浪の桟橋が近づいてきた。近くに中学校や小学校があり、地元の学生たちの通学の足にもなっている貴重な巡航船である。


いつの間にか、子供やお遍路さんで15名くらいになっていたが、全員下船する。


巡航船が戻っていく。約40分の乗船時間だったが、6.7キロ程ショートカットになった。


集落を抜け、遍路道に入っていく。道端には、ツツジの仲間だろうか?ピンクの花が咲いていた。


山の中に入っていくと、とても静かだ。車の音、人の声、鳥の鳴き声一つ聞こえない。聞こえるのは自分の足音と鈴の音だけである。




9時11分。仏坂不動尊に立ち寄る。


ミツマタの花も咲いている。


川岸は、まさに春本番といった雰囲気だ。


川辺には、シラサギがのんびり餌をついばんでいる。




須崎歩道トンネルを抜ける。


11時12分。道の駅「かわうその里すさき」に到着する。


ここで、ランチとする。郷土料理を食べたいと思い「土佐丼」を頼む。熱々のご飯の上に、新鮮な鰹の刺身をのせ、その上に沢山のきざみネギ、大葉の千切り、きざみ海苔がかかり、わさびとニンニクスライスをトッピングしたものである。セットで頼んだのでうどんもついている。このところお昼はコンビニのおにぎりばかりだったので、今日はちょっと贅沢だ。少し前にも、通りがかりの車からお接待にチョコレートなどを貰ったこともあり気を良くしていた。


まだ、しばらくは海を見ながら国道56号を歩く。


安和から焼坂峠越えの遍路道があったが、落石などで通行止めとなっており、そのまま国道を歩き続ける。

14時20分。今日の宿「大谷旅館」に到着する。巡航船に乗った分、予定より早めに着くことが出来た。これで、今日も休養が充分取れそうだ。しかも15時くらいから雨の予報だったので、ギリギリ雨に降られずに済んだ。


今日の歩行距離:巡航船に乗った分を差し引いて23.3キロ(通算418.6キロ)
明日の予定:37番札所まで。