とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

大雪山系で大量遭難

2009-07-17 20:08:52 | ニュース
北海道大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)と美瑛岳(2052メートル)で登山ツアー中の二つのパーティーが遭難したというニュースが昨日から盛んに報道され気になっていたのだが、結果的には2パーティー、1個人の計10人の死亡が確認されたということである。

夏山としては過去に例がない大規模遭難となり、これから夏山シーズンに向けて多くの中高年の登山者にとってショックなニュースだった。詳しい原因はよくわからないが、死因は強風と気温の低下による低体温症とみられるそうだ。

トムラウシ山では登山ツアーとして15人の登山客に3人のガイドが付いていたというが、登山計画や気象状況による実施判断に甘さがあったのではないだろうか。遭難者は本州からのツアー客ばかりで、本州ではそれなりの経験があったとみられるが、本州と北海道の夏山に対する認識の違いが悲劇につながった可能性もあるという。北海道では夏でも気温が氷点下になることもあるそうだ。

当日は、雨と強風で中高年の登山者にとっては、つらい状況だったに違いない。何故ガイドはツアーを強行したのか気になるところである。ツアーとして行くとなるとスケジュールに追われ、安全よりも計画遂行に力点が置かれてしまうのではないか。山は怖いところだという認識は決して忘れてはならない。私も根は臆病なので、山に行く場合には安全サイドで計画を考え、無理をしない、悪天候は中止するを第一に考えている。今回の事故で、登山が危険な面ばかり注目されるようになるのは困りものだ。