とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

八ヶ岳核心部を縦走「2日目」

2009-07-28 22:18:37 | 山登り
赤岳頂上小屋は、2900m近い山の上なのに部屋の中はきれいで、食堂も広く快適な山小屋だ。

自分たちの部屋は布団1枚分が一人の割り当てで寝ることができ、寝返りも遠慮なくできた。また、部屋の密閉度がよく窓は二重窓のため外の音も静かだ。ただ、部屋は人の熱気で毛布も要らないくらい暑かった。

朝食を済ませ、6時に小屋を出た。雨は降っていないが風がまだあり、防寒用に雨具を着て下山を開始した。赤岳は岩稜の山だ。下山もクサリやハシゴが随所にあり、慎重に下りなければならない。

この日も、天気は今一つといった感じだ。ガスが立ち込め視界は相変わらず悪い。頼りとするのは案内標識だが、文字がかすれ見えにくい標識も多く、コースを間違えて進んでしまった。お花畑に見とれていたのも失敗だった。

しかし、次の標識でおかしいと気付き元に戻った。再確認して正しいコースに戻ることができた。山ではガスがかかると迷いやすい。こんな時は、何度も地図で確認しておかしいと思ったら元に戻るに限る。

赤岳を下山して稜線沿いに中岳を登り返す。中岳を下った所のコルに荷物を置いて、阿弥陀岳に上る。阿弥陀岳も岩場が多く、岩登りが好きな人には面白い岩山である。岩の間にもタカネグンナイフウロなどの可憐な高山植物が一杯咲いていた。

30分ほどで阿弥陀岳山頂(2805m)についた。

空身でなければきつい登りだった。山頂で記念写真を撮り、荷物を置いた中岳のコルに戻った。ここからは、どんどん下っていく。高度をぐんぐん下げていくと行者小屋に着いた。

ここでは、多くの登山者が集まっていた。これから赤岳に行く人や下りてきた人たちなど様々である。

我々も、ここでガスでお湯を沸かし、弁当やコーヒーで昼食とした。あとは、2時間ほど歩けば登山口に戻れる。南沢をぐんぐん下っていくうちに、天気がよくなってきた。光が当った樹林帯の中を歩くのも気持ちいい。

途中には大きなバイケイソウも咲いていた。

沢で休憩したり写真をとったりして歩いていき、やがて最初に出発した美濃戸の登山口に着いた。登山口で湧き出ていた沢の水は特に美味しかった。今回も無事に下山ができた。赤岳山頂で安全登山を祈願したのが良かったかもしれない。