とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

エチゼンクラゲが今年も大発生とか

2009-07-04 21:21:33 | ニュース
新聞やニュースでもやっていたが、今年は数年ぶりにエチゼンクラゲが大発生しているらしい。魚網にかかったクラゲの大きさや数にびっくりする。海って未だ謎だらけの世界なんだなと思う。原因は、海水温とか中国近海の汚染等が考えられるそうであるが、真相ははっきりしてないようだ。ただ、大量に発生することで漁業への影響は計り知れないもののなりそうである。

そんなニュースを見ていたら、毎日新聞の余禄に興味深い話が載っていたので転載する。クラゲの不思議について書かれた記事であるが、面白い話だ。エチゼンクラゲも何か人間の役に立つことはないのだろうか。

余禄:エチゼンクラゲ

 緑色蛍光たんぱく質(GFP)を発見した下村脩さんのノーベル化学賞受賞で一躍注目されたオワンクラゲである。このクラゲは刺激によって緑色に発光するが、そこから緑色に光るGFPと青色に光るイクオリンというたんぱく質が分離抽出された▲生命科学の実験に利用され、その発展に大きな貢献をした蛍光たんぱく質だ。だが以前は一度の実験に必要な100~200ミリグラムを抽出するのに実に5万匹、約2トンものオワンクラゲが必要だった。研究者はひしゃくでクラゲ捕りに励んだ▲その必要がなくなったのは、蛍光たんぱく質を作り出す遺伝子のクローニングに成功してからだ。奇妙にも、それと共にクラゲの採取地からオワンクラゲは姿を消してしまったという(ジェーフィッシュ著「クラゲのふしぎ」技術評論社)▲まるでクラゲに仕掛けた謎を人間に解かれたために自然が引き揚げたかのようだ。ではクラゲの出没には何かの意味が潜んでいるのか。ここ2年間は姿をひそめていたエチゼンクラゲが、今年は日本近海で大量に出現する恐れがあるという▲重さ150キロにもなり、定置網を破るなどの漁業被害をもたらすエチゼンクラゲだ。すでに先月末に対馬で見つかり、水産庁などの3日の会合では大発生した05年に匹敵する大量の群れが東シナ海から接近しているという調査が報告された▲中国近海の富栄養化や温暖化による水温上昇が原因とされる近年のエチゼンクラゲの大量出現だが、真相はよく分からない。当面は漁網改良などに取り組むしかないものの、こちらも自然がクラゲに仕掛けた謎をみごと解き明かすことでお引き取りいただくのが理想である。