気付きの科学 新世界版

ここで言う 「気づく」という意味は、空(くう)の状態から、在る状態に引き出す意識的行為・・すなわち創造のことです。

宇宙全一性の証明

2009-01-25 11:46:19 | 宇宙的気付き

●宇宙の全一性への探求

 我々のこの生活場、地域、宇宙を含む全てのありとあらゆるものは、全てこの瞬間に一体であり、決して個別で、ばらばらな、気まぐれの産物でない事は明確な事実です。それらは決して過去の聖人、賢者、覚者達のみの事実ではなく、我々にとっても完全な事実なのです。

 彼らは直接知で会得した真理をそのまま言っているだけであり、まさにそのとおりなのですが、それをいまひとつ、または全く理解出来ない我々のような、一般的意識レベルの存在にあっては、それなりの時間をかけた汗水たらした理解プロセスもまた必要なものであったのです。

●新しいステージに移行しつつある集合意識

 この地球という惑星生命圏の中にあって、その意識レベルは、深く広く、またより調和を備えたものに移行しつつあることは間違いないところです。もうすでに古い意識レベルを脱し、否も応もなく新しいステージになりつつあることがはっきりと分かります。

●素粒子分野で発見された、宇宙の全一性

昨今では、科学という外界、物質の研究分野、特に原子・素粒子レベルを究極まで突き詰められてゆくことで、物質の有り様のフロンティア・どんずまりの視座にまで到達してきたようです。その先に発見されるものは、実は宇宙の全一性、一貫性です。またその全一性を表す為には、個々がばらばらでなく、瞬間瞬間に全てと繋がっていなくてはならないことがようやくわかったのです。

例えていえば、1つの大きな山の頂上にようやく辿りついたようなものでしょう。山に登った経験がある人はそれがわかるものです。艱難辛苦を超えて辿りついた頂上、そこから見えるのは、更にはるか彼方に繋がる山々であり、また無限の可能性であり、またきれいに整然とした町並みや美しい景色、それら全てが、今この瞬間、まさに調和をもってそこに展開していることが分かります。

●「科学」は「真理」を補完する

 科学の本来の役割は、自己を含む自然、森羅万象をその観察の対象にしながら、その中に潜在する数々の法則を抽出し、より広い全体を最もシンプルに理解することにあります。直感やインスピレーションでのダイレクトで時間を超越した真理の獲得に対して、それを証明、補完するような役目もあるようです。

●物質のフロンティアで発見したもの

我々の現実世界はあまねく様々な物質で構成されているとされています。その我々の取り巻く物質を構成する基本である「素粒子」に関する、全世紀末から今世紀にかけての新たな発見や理解によって、今はすでに異なる世界観が現実となりつつあります。

今、我々は極めて重大な時代にいることにお気づきでしょうか。 

 下記に紹介する内容は、欧米科学界の権威筋の一角を担っている天才的な科学者・哲学者である「アービン・ラズロ」の著作、「SCIENNCE AND THE REENNCHANMET OF THE COSMOS」  日本語タイトル「生ける宇宙」(日本教文社)からの抜粋です。

 ラズロを含む、昨今の最先端の科学者達は、宇宙が「量子真空」で取り巻かれていること、そして、その「量子真空」は無でもなんでもなく、時空、物質を生み出す「全ての根源」であるとともに、ゼロポイントエネルギーとも称される、無限のエネルギーに満ち満ちたものだと言っています。これらは勝手な思い込みではなく、疑い深いともいえるほどの科学的で厳密な、観測と観察の結果出てきた事実であるとも言っています。

(理系用語等、わかりにくい表現もあるかもしれませんが、精読されることを願ってやみません。)

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『宇宙の驚異的な一貫性』より

素粒子の最も注目すべき性質は、それが互いに絡みあっているということであろう。素粒子は極めて「付き合いがいい」ことが明らかになった。2つの素粒子が一度厳密に同じ状態をとると、その後それらの素粒子は、どんなに遠く引き離されようとも結びつきを保つ。(注:存在形態や情報を共有する)このいかにも奇妙な、空間も時間も超越した結びつきは、アインシュタインが同僚のポリス。ボドルスキー、ネイサン・ローゼンと共に提案した思考実験(いわゆるEPR実験)が、実際の実験装置によって検証された際に明らかになった。この実験は、フランスの物理学者アラン・アスぺによって1980年代に初めて施行され、それ以来世界中の実験室で再現されている。これは、より深く理解されるに値する重要なことがらである。

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実験の骨子はこうだ。二つの素粒子を、一重項状態と呼ばれる、二つの粒子のスピン(回転)が打ち消しあってゼロになるような状態に置く。(注:一方が右回転ならもう一方は左回転という状態にしておく) その後、二つの粒子を分離し、有限の距離をとって引き離す。そうしておいて両方のスピン状態(回転方向)を測定すると、両者のスピン状態を同時に知る事ができる。

この実験が行なわれると、奇妙なことが起こる。二つのスピンがどんなに遠くに引き離されようとも、一方の粒子のスピンを測定し、もう一方の粒子についても測定を行なうと、二つ目の粒子スピンは、量子力学の理論の要請に従って、最初の粒子のスピンのちょうど逆になっているのである。二つ目の粒子のスピンが前もって決定されていることはあり得ず、実際、決定されていたわけではないにもかかわらず、そのような結果になる。(注:一方のスピンが右か左かわからないものの、片方が例えば左回転と観測されれば、もう片方は、必ずその反対の回転になるという意味であり、遠く離れていても、相互の「逆スピン関係」を維持する、相手の粒子の状態に常に合わせる不思議な現象。)

まるで、まさに測定の瞬間に、二つ目の粒子が最初の粒子の状態を「知る」かのようだ。二つ目の粒子が得る、この奇妙な知識の根底にある情報は、任意の有限の距離を越えて伝わるようであり、しかもほぼ瞬時に伝わるようだ。アスペの実験では、この伝達距離にかかった時間は一秒の10億分の1以下で、真空における光速の約20倍もの速さであると見積もられた。その後、ニコラ・ギシンによって行なわれた実験では、情報伝達の速度は光速の2万倍以上であることが証明された

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物理的世界は、言葉では表現できないほど不思議であるのは確かだが、決して理解出来ないものではない。その重要な特徴は、時間も空間も超越した、「非局在性」と呼ばれる絡みあい(連携)である。非局在性は、微視物理学的な現象であると同時に、宇宙論的な現象でもある。そこには、宇宙の極微の構造から、極大の構造までが関与している。

イギリスの物理学者クリス・クラークは、何ら躊躇することなく、『宇宙は、絡み合った一つの量子系である。これまでもずっとそのような状態にあったし、今後も常にそうであり、完全に一貫性を保ち続けるだろう』と断言した。

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 これらは我々が親しんでいる物質相互間の瞬時の結びつきであり、瞬時の情報交換の根拠でもあります。決して光速度などには制限されない、瞬時ともいえるコミュニケーション、情報伝達、相互認識などを現しています。実は我々の身体や周りの物質、環境、地球等も含め、無限の宇宙の全てと、瞬間に結び付けられていることも示しています。

例えば、あなたがコーヒーを部屋で飲んでいたとして、そのこと自体は、宇宙全体の全ての知るところとなっているとも言えます。

例えば、あなたが悲しんでいたとして、そのこと自体は、宇宙全体の知るところとなっているとも言えます。

例えば、あなたが「今生きて在る」ということは、まさに宇宙の全生命、森羅万象全てが「今生きて在る」ということであるとも言えます。

個別の物質や生命も、すべてと瞬間に繋がっているのです。

全てが兄弟・姉妹であるということは、美しい例えではなく、まさに事実なのです。我々個々は完全にユニークな存在でありながらも、同時に、無限の宇宙の中において完全に一体となって在るのです。

 我々や、周りの時空、遥か彼方の存在時空も含め、様々な存在形態や物量、意識覚醒レベルに関わらず、その全てが「一体である宇宙」にいることが理解されるでしょう。偉大な先達たちが繰り返し、繰り返し発し続けた「自他一体の真理」が、今ここに、最も「疑り深い」とも評される、「科学」によって証明され、認識されたということです。

スピリチュアルな直覚知と、常に、それに対して疑いの目を向けてきた近代科学は、ここに、この水準で完全に邂逅し、合意したのです。これは人類意識の一段高い認識レベルへの上昇を表しています。これは、いわゆるスピ系で言われる「アセンション」というものの1つの重要な根拠とも言えるでしょう。そういう意味で、それはすでに、まさに今、起きつつあるのだとも言えます。

またこれは、「一即多」という深い真理の言葉、全ては愛で繋がっている、宇宙全てが調和に満ちているという真理を、遅ればせながらも、また計らずも、最も疑り深い「科学」自体が、それを証明してしまったということでもあります。

   Anndoromeda

  

 本日も誠に拙い記事をご覧頂きまして誠にありがとうございました。