気付きの科学 新世界版

ここで言う 「気づく」という意味は、空(くう)の状態から、在る状態に引き出す意識的行為・・すなわち創造のことです。

高次元の方向性

2007-12-06 07:51:10 | 心の科学分野

 高次元や低次元という会話は日常でも出ています。意識的な、あるいは物理的な異次元、高次元という言葉も同じように、高い低いという意味合いを含んでいるようです。出来れば高いところがいい・などという感覚もあるでしょう。この高い低いというのは、周波数の高い低いということであると、記事にも書いてきました。高い周波数では情報量が多くなり、鮮明で細かく微妙な表現が可能であり、知識も多く、したがってより多くの理解が得られるという意味であろうと考えます。   

 波動周波数とは、我々の存在している時空という舞台での、物質波動を含んだ、あらゆる意識波動の周波数のことです。肉眼で見える範囲は光の波長域のごくわずかですが、これらは電磁波という波動であり、TVやラジオ、通信などで再現されます。我々の想像や思考に必ずイメージやパターンがあるのは、毎日のように経験し続けています。ただそれが肉眼に見えないために存在価値のないものと思っているだけです。頭の中のイメージは存在しているのですが、物質レベルに直接変換し、すぐに肉眼に見えるように出来ていないため、今はその心のイメージなるものが重要視されていないわけです。これも気がつけば不思議なことです。我々は往々にして、人のちょっとした美しい心根よりも10万円の現金や地位や名誉のほうをついつい価値が高いと思ってしまうわけです。

 心の持ち方ノウハウ、プラス思考論、光明思想、宗教の教え等は、それらの意識周波数の上昇の具体的な方法を述べています。ただ、こうしなさい・・的なガイドラインが多く、なぜそうしなければないのかについては理知的な説明は少ないかもしれません。何故ならば、いかに悟りを得た存在達も、他の人に対して宇宙の仕組みとも言うべきものを、一方的に教えるわけにはいかないという理由があるようです。自分の努力で意識向上をしなければ何にもならないわけであり、全てを与えることは良いことではないという大きな愛がゆえであろうと思えます。神様(親)が与えてくれない・してくれない・という幼児期にあるような心を、大人になっても持っているのかもしれません。大人になって宇宙や世界に協力してゆく事と、子供のようにそれらに依存してゆく事とは180度の違いがあります。

小さいながらも自分の意識存在としての責任を受け持つことが出来るようになった人々が、いつの時代にも大勢いると思います。自分で考え、想像し、現実生活にフィードバックできる人。このような人は認識レベルが拡大しており、自分と環境に関する情報量が増大しているといってもいいかも知れません。ある人には皆目わからない現象であっても、別の人たちには原因と結果が比較的良く理解出来るわけです。ある意味で法則をそれだけ多く知っている人といえるかも知れません。その人達の意識作用は、平均的集合意識の周波数帯からその固定位置をシフトし、情報量の多い高周波レベルに移行しているともいえるでしょう。ある人には見えないTVチャンネルが、ある人には見える・理解できるわけですから、そういう表現は妥当ではないでしょうか。

我々の今行っている、思考、想像、感情という心、意識作用を改めて再認識し、その意味を深く考えると同時に、現象世界へのフィードバック結果を理解し、心の選択の多様性、無限性に少しづつでも気がつくべきではないでしょうか。 より広く、遠くまで見えるというのは、あたかも山に登ったのことと同じことでしょう。認識や理解の拡大が行われるということは、意識作用の高度化、高次元化といった表現をしてもいいだろうと思います。

物理的な世界での次元は、x、y、z方向と時間という4つの次元ですが、それら映し絵のように眼に見える世界へ押し出す元になっている意識の次元は、自己認識、理解、共感、一体感、その他古くからいわれ続けてきた心の作用要素でありそうです。それらを掘り起こし、磨き、拡大してゆくことが今大切ではないでしょうか。それらを意識進化というならば、1つ1つの徳ともいえる獲得された心の要素は1つ1つの次元を現すものといえるかも知れません。しかもそれらは各自の中にあるものでしょう。

 アセンションという意味は「次元上昇」という意味のようですが、いったいなにが上昇するのかという見方によっては、理解の仕方に180度の違いが有るかもしれません。

「汝自身を知れ」という先達の言葉が聞こえてきそうです。