弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

今週はネタになる冊子が多い

2015年10月16日 | その他
今週は週明け早々に「月刊弁護士ドットコム」という冊子でいろいろ話題になりましたが、今週後半になって、もう1つ強烈なネタ(?)になりそうな冊子が送付されてきました。



それは、「弁護士のための メンタルヘルス ガイダンスブック」という冊子です。



毎月送付されてくる業界誌である「自由と正義」という冊子に同封されていたのですが、この中に「弁護士が自身のメンタルヘルス問題に気付くために」というチェック項目があります。



もう既に、ツイッター等では話題になっているのですが、


・弁護士会の会合に出られない。

・弁護士会務の負担が重いと感じられる。


というチェック項目があり、これに該当する場合は要注意のようなことが書いてあります。




私個人としては、弁護士会の会合や会務に出席しても一銭のお金にもならないという経済的な理由や、諸先輩からのありがたいお言葉を聞いても時間がもったいない等の、

メンタルとは関係のない理由が思い浮かぶのですが、果たしてこういったチェック項目は妥当性があるのでしょうか…。





むしろ、どうせ設けるのであれば


・弁護士会の会合等へ参加することに激しい抵抗感がある
(弁護士会の偏ったと言わざるを得ない政治的意見表明は今も昔も変わらないのですが、従前まではスルー対応ができていたにもかかわらず、最近では気にせずにはいられないとなると、色々な事情で精神的余裕を失っている兆候というべきでは!?)

・弁護士会費の負担が重いと感じる
(経済的な苦しさは、精神的に堪えてくるはずでは!?)


といった項目を並べてみてはいかが…なんて思います。





弁護士に限らずメンタルヘルス問題へ適切に対応しなければならないという点は全く異論がないのですが、チェック項目の選出といい、

弁護士会がやっていることは何かずれているなぁ…と思うのは、私だけなんでしょうか。。。








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