リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

選挙と憲法

2016-06-04 15:38:34 | その他
 こんにちは。お天道様は一気に夏になることはやめたようで、まだしもです、が、ビルの中は暑いですね。
 私儀、今週は何一つ進まないという画期的な危機状況。まあ、鼻かぜのせいもあるとはいえ。さらに、わたしなど心体一致の達人なので、今歩いてみたら時速5.5kmが3.5kmまで落ちていた。まあ、今日明日でなんとか一点突破の予定なのですが。
 本日の感心は、朝日新聞日曜版の写真、前も書きましたが今回は別の時津剛という人。「今の吉備は」みたいな趣旨でとてもよく撮れた子どもの写真。これがハッセルブラッドデジタルパックというものなんでしょうか。絵もよいし色もつけやすい?
 その他の写真もこじゃれていて、今でも新聞カメラマンはよい職業のようですね。

 さて、本日のニュースは朝日新聞からはなんにも読み取れませんでしたが(土曜日は余裕があるので、全紙面で30分くらいかけます)、さいわい「赤旗」という媒体もありまして、それによると『自民党は3日、参院選公約を発表し、この中で』『憲法改正を目指す」と、憲法条文そのものを変える明文改憲推進を明記しました。安倍晋三首相は国会答弁や会見で、海外での武力行使を無条件で可能にし、「公の秩序」優先で国民の基本的人権を制約する自民党改憲案を』云々。
 とのこと。
 まあ、朝日にも載ってないとはいわないが、「取り上げ様」というものだね。ざっと見、とてもこうは読めない。
 まあいよいよ憲法改悪ということで、いつもいうように戦争国家化は大して怖くはないけれど、上記アカハタが指摘するところの「公の秩序」というやつが危ない。自民党憲法によると、公の秩序に反する活動も結社も、「認められない」、って日本語とは思えないが、そういう条文。政府に刃向かう人間の行為は認められない、というわけだ。
 ほんと、アカハタが政権とって安倍の財産を全部没収したら、自分が何を書いたか、ってことがようやくわかるか、という低脳さ加減だね。

 冗談抜きに、これはまずい。全体主義国家アメリカだってそこまでは、やっていない。(日本はやってる、って? 「ヘイトスピーチ会場貸出拒否、川崎市」。ほんと、そんなことやってるとすぐに自分にツバが落ちてくるぜ)
 そもそもみなが受けている基本的人権の享受自体、憲法以外には根拠がないんだよ。
 女も被差別諸人も今ならえらそうに差別を内在している諸行為に対して「筋」を主張できるけど、弱いものの生活を社会の「筋」に変えるのは憲法以外にないのだよ。
 支配社会の全ての事象の根拠は支配権限の顕現にある。この顕現は、法治国家においては最高法規による以外にはない。
 ISやらアフリカのイスラムやらの話をするまでもなく、イスラムというのは、現行、パキスタン国家等で弱いものに横暴の限りを尽くしているけれど、過去そうであった日本が、現行、そうならないのは憲法様と左翼の存在のおかげ。
 ここで、その一方が消えれば、国会の「過半数」の意向で、憲法様など思うがまま。
 そんなおり、無理して行為して死ぬのは左翼だけ、って、まあご都合のよすぎる弱き方たち。
 それはどうでもいいですが、あと1ヶ月しかない時点でこれを広めないのも、朝日新聞、いい加減すぎ。
 
 というわけで、わたしは発禁処分になる前に、あと1冊書いてしまわなければ。
 
 そういや、ギデンスの「社会の構成」、訳書が出たんですね。中身は例によってくだらないけれど、さすがギデンスと感心したのは、自分で、こんなものは刺身のツマだ、と言い放った、という。
 すごい。なかなかいえやしないよ。
 (正確には、訳者解説で、構造化理論はギデンズ自身、『「感覚を研ぎ澄ます装置」として利用されるべきだ』といっている、とある)
 こっちは 「どうせ永遠の序説」 と評価する予定なのに、はじめからそういわれては、そうですか、と収めるしかない。
 なにしろ広松の相互関係論と一緒で、行為と構造は、永遠に法則化されないのだから。両者は深く関係しつつ補う合う、って、社会学を1年も勉強すれば誰でもそう言うし、そしてそういう人は死ぬ時になってもそれ以上のことなどいい得やしない。この本も、原書出版後、すでに30有余年。
  (ところでギデン「ズ」とかってどうにかならないのかね。「今はギデンズなんだよ」って言われても、本著の著者略歴には「ギデンス」って書いてあるぜ)

 さあさて一点突破、もう3時半になってしまった。ご飯も作らんとね。
コメント
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