リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

人生、1色なのに7色

2009-01-22 21:35:01 | 歴史への視角
 こんばんは。
 このたびは、米国、初めての黒人大統領おめでとうございます。
 皆様にかぎらず、そんなことはどうだっていい3割の方と、憎々しく思っている0.1%以外の方は、みんなが喜んでいる日本はよい国です。

 このブログは特殊なので、「そんな米帝の首領がなんだろうが何がうれしい」という方もいらっしゃいますでしょうが、歴史というものは、それがいつであれいつか、差別に対抗する事実が歴史に登場しない限り差別が続いていくものです。
 米国資本主義がどう変わろうと日本人民には関係ないかもしれませんが、世界史上では、影響力の強い国家で反差別へのメルクマールができるのは、大きな一歩です。米帝がどうのなどと下宿の片隅で呟いているよりは、ずうっと人類の進歩につながる出来事ですから。彼氏が、今後何するかは知りませんけどね。生きている間そこそのことをすれば、黒人が大統領職をまっとうした、というものです。

 さて、そこで終わらないのがこのブログ。ひねくれてましてねえ。
 憎々しく思う0.1%の8割の人は悪い人じゃないんですよ、と普通の人たちへ。
 日本人の0.08%、8万人ぐらいの人にとっては、資本主義者が5分後の敵なのです。あした、資本主義者と戦うために、5分後を費やそうとしている人たち、そんな人にとっては、米帝の首領が誰だろうと、ただの米帝の首領そのものであることに変わりはありません。日々を生きるというのはそういうことです。
 
 で、その次が問題で、なので、労働貴族でも労働者階級がとりあえず革命勢力なんですよねえ。
 と、唐突に。
 失業者は、好きも嫌いもあまりなく(ほとんどなく、と書くと分かりやすいですか)、資本家に取り入らなければ食べていけません。資本家とケンカする気持ちになれるのは、本工労働者だけです。日頃、「このやろうめ」と思う気持ちで素直に心を満たせる条件というのがあるわけです。失業者はいくら資本家が嫌いでも、そこで何とか生きていく、まずはその気持ちで心を満たさなければなりません。
 だからといって、お互いに張りあっててもマイナスばかり、というのが人生なんですけどね。
 いざ、行動ともなると、本工労働者なんて、若年公務員や零細企業員しかまともな行動は起こせませんからね。偉そうなことはいいっこなし。でも、統括者がいないと、そんなことが「わかんない」んですよね。ここもポイントで、実はわかんないんじゃなくてね、我慢ができない。なんで俺が引かにゃあならんのだ、みたいな。おれは体張って運動してんだぞ、偉いんだぞ、てなもんで。
 かくて、大統領です。山本義隆みたいなのが必要なんですよ。内容がどうだではなく、象徴として祭られた人間が調整する。「みんなが支持するあいつがああゆうんだから、しょうがない、大衆がついてるからなあ」。じゃなくてえ。だからそれが人生なんだったら。
 そこがわかんないんだよなあ、そのへんのじいさんチビッコには。

コメント
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