北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

健康ビジネス最前線

2014-01-22 23:51:32 | Weblog

 

 釧路に着いて市内を歩きましたが、やはり例年になく雪がありません。

 聞くところでは、観測史上60年ぶりに雪の少ない状態なのだそうです。

 除雪を請け負っている会社は困っているのではないか、と思いましたが、知人の建設業者さんによると、「除雪はありませんが、今は秋に出された工事があるので、そちらが進むのは助かります」ということのようで、嬉しさと残念が同居しているようです。


    ◆    


 釧路で、スポーツジムを経営している知人と久しぶりに会って旧交を温めました。

 スポーツジムは、利用者が自分のお金を使ってでも健康になりたいという欲求を満たすビジネスです。

 そしてそのことで市民一人一人が健康になれば、社会の医療費や介護にかけるお金が少なくなるのですから、こんなに素晴らしいビジネスはないと思っています。

 ところが、実際に経営をする人に言わせると、そのことにも日進月歩のノウハウの蓄積と勉強が必要なのだそう。

 アメリカを中心に、新しいトレーニングマシンがどんどん開発されていますし、それに伴ってトレーニングの方法も進歩していきます。

 こうしたトレンドを追わずに、古いトレーニングマシンで古いタイプの運動を指導しているようでは、お客さんにも次第に飽きられてしまうのだそう。

 いかに目先を変えることで、利用者の関心とモチベーションを上げるかということに、最前線にいる人たちは敏感でなくてはならないのです。

 知人のスポーツジムに通っている人の最高齢は94歳の女性だそうですが、その方に「きれいになったね」と声をかけると、顔を赤らめて恥ずかしそうにするそうですが、その一言がまた「次も来よう」というモチベーションに確実につながっていると感じるのだそう。

 女性の心理を巧みに使ってでも、やはり来てもらった方が健康になるのです。


 またここでは、高齢で自分では通ってこれないという利用者のために、お迎えのバスを走らせていて、それで来る気になっている人が実に多いと言います。

「そういうサービスが求められているんですから、経費がかかってもそれに応えなくちゃ」

 社会が求めるニーズを的確にとらえるとそういうサービスが必要であり、それに臨機応変にこたえられるのも民間企業としての良い面です。

 市民の健康づくりは行政の課題ですが、わざわざ税金を使わずに、自らのお金で健康になってくれるような企業活動は実にありがたい存在です。

 ビジネスとはこうありたい、という見本のようです。釧路の企業家精神にはいろいろとみるべきものがあるようです。

 

(Summary)

I met up with a friend of mine who runs a sports gym in Kushiro, Hokkaido, for the first time in a long time.

Sports gyms are businesses where members can satisfy their need to be healthy by paying to use the gyms' facilities.

Gyms are wonderful businesses that allow people to get healthier by taking advantage of the gyms' facilities and help them avoid costing society by incurring medical expenses.

But my friend has said that he has to keep up-to-date on all the latest news for healthy exercises.

New training machines appear in the U.S. every year, as do new theories on how to train.

If he doesn't keep up with the latest trends, and refuses to change the old machines in his gym, people may get tired of his facilities and stop coming.

The front line of managers have to be incredibly sensitive to all of this if they can wish to keep their members' interest and motivation high.

 

 

コメント
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