新年明けましておめでとうございます。
大晦日から元旦にかけての札幌は暴風雪に注意が必要とされ、時折強い雪が降る悪天候。早くも雪かきで一汗かきました。
昨夜は実家の親元で一泊し、毎年恒例の実家近くの神社へ初詣です。
引いたおみくじは「中吉」で、「初めは憂き事あれど後に吉。深く嘆き悲しまず身を慎んでおれば後は万事思いのまま」とありました。
小さなことにくよくよと一喜一憂せずに、自分の信じるところを行うようにいたしましょう。
さて、たとえ自分の信じるところを突き進んだとしても、世間の反応を自分がコントロールできるものではありません。
あるときは褒められ、あるときはそしられる事があるものです。
褒められる事とそしられる事を併せて、"毀誉(きよ)"といいますが、江戸時代の儒学者佐藤一斎先生はこの毀誉に関して、言志四録という著作の中で、こう書いています。
『毀誉は一套なり。誉はこれ毀の始め、毀はこれ誉の終なればなり。人はよろしく誉を求めずして、その誉を全うし、毀を避けずしてその毀を免るべし、これを之れ尚しと為す』(言志耋録)
その意味は、「謗(そし)られることと誉められる事は一そろいのものである。それは誉められる事は謗られることの始まりであり、謗られる事は誉められる事の終わりだからである」
「人はまず誉められようとしないで、誉められる元になる行いを完全になし、いたずらに謗られることを避けようとせずに、根本的に謗られないように努めるがよい。これが一番良いやり方なのだ」というもの。
人は誉められると嬉しくなり、謗られるとがっかりして心が暗くなってしまうものですが、そうしたことに一喜一憂せず毀誉の元になる正しい行いをするように努めるべきだということです。
もって日頃の自分の行いを振り返り、心を平生に保つように心がけたいものですね。
どうぞ本年もよろしくお願いいたします。