北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

二枚のウィズユーカード

2014-01-14 22:46:20 | Weblog

 

 通勤には市営交通の"ウィズユーカード"という割引着きのカードを買ってバスに乗っています。

 ちょうど今使っているカードの残余金が少なくなってきたと思っていたところへ、今朝はバスが札幌駅に思いのほか早く着いたので、地下鉄駅へ寄って新しいウィズユーカードを購入することにしました。

 発券機に紙幣を入れてカードのボタンを押すと…、おやおやカードが二枚重なって出てきました。

 上のカードには購入時の金額と買った日付が印刷されていますが、下のカードは何も印刷されていない無地です。

 家のプリンターでも、ときどき印刷の時に紙が二枚重なって出てくることがありますが、あれと同じです。

 印刷されている方を手に取って、印刷されていない方は駅に返してあげようと思い直しました。

 窓口で「印刷時に二枚出てきたので、印刷されていない方をお返しします」と言うと、若い駅員のお兄さんが、「ありがとうございます。どの発券機でしょうか、業者さんの方に伝えて点検させますので」とのこと。

 左から三番目ですよ、と教えてあげて、駅を後にしようと思ったのですが、ふと足が止まりました。

(まてよ、お金を払った記録はこちらの印字されている方にちゃんと残っているのか?)と思ったのです。

 重なって出てきた二枚のカード。上の面には印刷ですが、磁気面は裏ということは、下から出てきた何も印刷されていない方に記録されているのかも知れません。

「すみません、こちらの印刷されているカードに購入記録はちゃんと入っているでしょうか?」
「あ、はい、調べてみますね」

 駅員さんがカード残高をチェックする機械に入れてみたところ、なんと印刷されている私のカードには入金記録がまったく入っておらず、印刷されていない返却カードの方に入金記録が入っていました。

「ああ、お客様、記録はこちらの印刷されていない方に残っていますね。でもこれで使えることは使えますので、このままの状態のカードでよろしいですか?」

 いざそう聞かれると、(あれ~、印字がないと通勤手当の確認ができないのかなあ?)と思い、「いえ、印字されたカードでいただきたいのですが」と応えた私。

 駅員さんは快くカードを交換してくれて、手元には印字されたごくごく普通のウィズユーカードが残りました。

 しかし後から、もしかしたら印刷されていないウィズユーカードなんて"レアもの"として、地下鉄マニアに高く売れたかも、と考えてしまいました。

 逆に印字された穴の空いていない残額ゼロのカードはどうでしょう?

 とにかく、ちゃんとお金の入ったカードが手に入ってよかった。

 余計なことをぐるぐる考えさせられた朝の一コマでした。

 

コメント
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