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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「除雪者によろしく」 ~ 除雪を伝えるツール

2014-01-16 23:15:11 | Weblog

 

 開発局で機械課長として仕事をするうちに、「除雪車や除雪のことについてもっと知ってもらえるような広報活動はできないものか」と思うようになりました。

 そこで人に会う度に、「除雪への理解が深まるような広報をした方が良いよね」と言い続けていたところ、なんとこのたび一般社団法人日本建設機械施工協会(JCMA)北海道支部さんの御協力により、除雪と除雪車に関するポスターを作っていただくことになりました。

 除雪車のポスターというと、歴史や機能、除雪作業の実態など伝えたいことはたくさんあって、つい我々が知って欲しいことばかりのポスターになりがちです。

 しかし今回はデザイナーの提案もあって、それらはぐっと絞り込んだ上で、『ブラックジャックによろしく』という人気漫画のコマを使った面白い仕上がりになりました。

 漫画のコマは、『ブラックジャックによろしく』の著者の佐藤秀峰さんがご自身の漫画の著作権をフリーにしたことで自由に使えるようになったものなのです。

 おかげで漫画の二次利用によっていろいろな表現の幅が広がりました。

      ◆   


 『ブラックジャックによろしく』は、2006年1月まで、講談社の漫画雑誌『モーニング』で連載された医療漫画。

 主人公が臨床研修をする場面などを通じて、臨床研修制度を始め医療を取り巻くさまざまな矛盾と葛藤を経て主人公が成長して行くという物語です。

 この作品、2002年第6回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞をしたり、2003年にはTBS系列で妻夫木聡が主人公を演じてテレビドラマ化もされ、累計で1千万部を売るヒット漫画となったのです。

 ところが著者の佐藤秀峰さんは、この『ブラックジャックによろしく』を、「もう十年も前の漫画がいつまでも売れるわけはない」として、2012年に著作権をフリーとして、あらゆる二次利用を認めるという英断をしたのです。

 その結果、漫画全体を無料で配信するiphoneのアプリが登場したり、漫画のコマを二次利用したコマーシャルなど様々な利用が喚起され、結果として昔の漫画を読みたいというファンを新たに掘り起こす効果も生まれたのだとか。

 著作権と後生大事に持ち続けることと、フリー化して利用してもらうことで注目を集めて読者の新たな共感を得る、というのは新しいビジネスというか、作品に対する愛情にも見えます。


     ◆    


 さて、今回のポスターは、全部で五枚連作のポスターが誕生したというわけです。

 しかも、5枚目の漫画の最後のセリフは、「最終回がweb…、聞いてませんよ」「上の判断だ!アクセスよろしく」とQRコードが貼られるという趣向。


  【QRコードはポスターにシールで貼られる予定】

 除雪の情報を分かりやすく知ってもらうための入り口の工夫としては実に面白いではありませんか。

 なお、ポスターの実物は、来週釧路で開催される「2014ふゆトピアフェアin釧路」で初めてお目見えするということですので、そちらもご覧ください。

 

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コメント (10)
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