北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「除雪が分かる動画」 ここにあります!

2014-01-18 22:38:17 | Weblog

 稚内で小学校に通っていたときのこと、冬になると家の前の道路を掘って落とし穴を掘った記憶があります。

 直径50センチ、深さも50センチくらいの深さの穴を掘って、底にはやわらかい雪を敷き詰め、上には新聞紙をピンと張って蓋をして、その上にうっすらと雪を振りまいてカムフラージュ完了。

 近くの友達を呼び出して、「おおい、こっちへ来いよ」と誘い見事に穴に落としたときの喜びは今も忘れられません。

 当時住んでいた官舎はもう取り壊されてなくなってしまいましたが、稚内へ出張の折などにときどきその近くを通っては懐かしい思い出に浸ります。

 さて、それで思い出したのですが、当時は家の前でも道路が夏に比べて50センチ以上の厚さの雪に覆われていたということ。

 家のドアから出た瞬間に道路まで雪の階段になっていたような記憶もあります。

 ところが今やそんな家はまず見当たりません。

 それは自動車が通るようになったために、そんな深さの道路では埋まってしまって動かなくなるからで、それだけ雪かきのサービス度合いが向上したということなのです。

 除雪自体も積雪寒冷地を生きるうえでは贅沢なことではなく、必要な社会サービスとして認知されるようになり、それなりの予算もつくようになりました。

 しかしともすると雪を知らない人からは、「春になると融ける雪のために予算を使うなんて」という声が出てきそうです。

 本州から視察に来る人たちの中には、北海道の夏の道路の幅が広いのを見て、「こんなに広い道路は誰のため?牛か熊のための道路?」と皮肉を言う人もいますが、そういう人たちに限って真冬の暴風雪のときにそんな道路を走ることがどれだけ心細いことかは知る由もありません。

 やはり冬と雪の楽しさや美しさとともに、辛さや大変なことも当たり前と思わずに情報発信を続けることが大切なのだと思います。

 情報発信といっても、聞きたくもないことをいちいち説明するのではなく、興味ある情報はネットにアップをしておいて、いざというときに検索で引っかかってくれるようにして置けばよいのです。 
 それもまた静かな情報発信なのです。


    ◆   


 さて、私が落とし穴を作って遊んでいたのは昭和40年ころの話ですが、うちの課の中で「北海道に最初に除雪車が導入されたのはいつなの?」と聞いてみたところ、「昭和18年です」という答えが返ってきました。

「どこかに興味深い資料はないの?」と訊いて見ると、「開発局のホームページにアップはしてあるのですが、階層が深くてなかなかたどりつけないかもしれません」とのこと。

 探してみると、確かに開発局のわが課のホームページに非常に貴重な除雪に関する3本の動画が貼られていました。

 題して、「3分でわかる除雪トラックの変遷」、「3分でわかる除雪車の種類」、「3分でわかる除雪作業と機械管理」の3本です。

 古くて貴重な映像は除雪マニアなら必見。

 初期のころの古い除雪車を見ると、われわれが今日目にする除雪車にも、数十年の技術の変遷とたゆまぬ改良の歴史があることがよくわかります。

 動画を見ていて、ちょっと感慨深い思いがし、先人たちの苦労に感謝したくなりました。

【除雪に関する動画】
 http://bit.ly/KpOl9M

 

コメント
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