朝7時半に新宿のホテルを出発。品川で新幹線に乗り換えて10時過ぎに掛川に到着。静岡県はまだまだ夏です、暑い!
11時過ぎに地域SNS全国フォーラムにご登場する今日の講師陣と合流。東大の田中先生とは半年ぶりの再会です。
ソーシャル・ネットワーク・システム(=SNS)とは、知人や友人などとの社会的な繋がりをインターネットによるネット上に構築するサービスのこと。ここでは知人との会話だけではなく、全く知らない人同士の繋がりも形成できて効率的な情報のやりとりができるために、ネット時代の新しい社会的な繋がりを形成出来るのではと注目を浴びているのです。
大手の全国あるいは世界的なネットワークサービスとしては、mixiやFacebookなどがありますが、自治体単位などごく限られた地域だけでのコミュニケーションを目的としているのが地域SNSです。
今日は、それらを取り巻く最新の動向などを語り合うため、全国から名だたる地域SNSの関係者が掛川に集まってフォーラムで情報交換をしようというのです。
※ ※ ※ ※

会場は明治36年に建てられ、つい2年前に耐震化工事を終えた(社)大日本報徳社の大講堂です。日本では最古の木造公会堂と言われています。
会議は約150人の聴衆を迎えて、まず掛川市長さんの挨拶があり、続いて大日本報徳社の社長である元掛川市長榛村純一さんの講話。
久々に聴く榛村の講話でしたが、最新の社会的関心もきっちり拾っていて榛村節は健在です。

その後は本日の講師陣による6名が地域SNSに関する話題をそれぞれ15分ずつお話しする時間。私からは「お茶のようなSNSになりたい」というテーマに沿って、掛川のスローライフのはじめ、NPO法人スローライフの誕生、掛川の地域SNSである「e-じゃん掛川」の管理をNPOが受けた後の変化などを説明しました。
スローライフのNPOがインターネットのSNSの管理を受けるなんて変じゃない?と思われるかも知れませんが、掛川のスローライフとは、ただゆっくりを礼賛するのではなく、早くて便利になることは取り入れて時間を作りながら、ゆっくりの価値を見失わずにスローを楽しむ、ということにあるのです、なんて説明をすると、会場が頷いています。
スローライフが掛川では生涯学習の最終的な帰結であるという説明を理解して頂けたでしょうか。
※ ※ ※ ※
各自からのプレゼンを終えた後は、田中先生をコーディネーターとして、お話をした6人がパネラーとしてパネルディスカッションを行いました。
お題は、「お茶のようなSNSってなんだろう?」、「地域SNSを継続させるには?」、「長い目で見て、どんな地域社会を作りたいのでしょう?」という三つ。
私からは、一日一杯のように、一日一回開いて友達との関係性を健康にする道具、だとか、「まあお茶を一杯どうぞ」といったおもてなし、推譲の心がお茶に通じるのでは、などと時折報徳のネタをおりまぜてお話。
そもそも報徳の話など聞いたことのない会場の多くの人からは、報徳話が随分受けてやたら興味ある趣が伺えました。
会場には古い木造建築にもかかわらず、スタッフが頑張ってNTT西日本のご協力も得ながら無線LAN環境を整備。リアルタイムで聴衆がつぶやきをアップする、ツイッターで聴衆の感想がどしどし寄せられます。
こちらも机の上に無線LANのパソコンを持ち込んで、発言しながら聴衆の反応を読み、また感想を述べることを繰り返します。

報徳のネタに感心するつぶやきが多く寄せられて嬉しい限りですが、これを発言が終わった壇上で見られるというのもすごい時代になりました。
※ ※ ※ ※
私がお茶のようなSNSということのシャレで、「コーヒーにはお金を払っても、お茶にお金を払う文化が育ちませんでした。地域SNSもそのためにお金を払うつもりはない、という意味でお茶に近いのかも知れません。しかしその一方、最近はペットボトルのお茶であればお金を払うということが当たり前になってきました。このあたりにヒントはないでしょうか」と発言をしました。
すると次の瞬間ツイッター上では、「お茶にお金を払うか…、思い出した! 講談社の新書の『若者殺しの時代』だ。お茶に金を払うようになったのは文化の解体でつながりを壊す行為ということらしい。普通のつながりを壊すことで金でつながりを再構成するということを近現代は繰り返してきた」というコメントが寄せられて、逆に壇上で感心していました。ツイッターを用いながらの講演会って、一体感とスピード感があってとっても面白い物です。
午後ずっと参加してくれたある友人は、「本当に久しぶりに、榛村さんとこままささんの講演のコンボを聴きましたよ。こままささんも随分乗っていましたね」と言われましたよ。確かにノリノリだったかもしれませんが、
私としては、最近こういう形で声を出してお話をする機会がなかったのでストレス解消にも良かったかも。報徳を久しぶりに学びなおしました(笑)。やはり苦しい町を救う思想哲学は報徳くらいしかないのかも知れませんね。
※ ※ ※ ※
今年の掛川での地域SNSフォーラムを終えて(明日もあるのですが)、次回開催地として福井県の坂井市さんが決定しました。来年はどんなテーマで行うのでしょう。
懇親会でも掛川からの温かいもてなしが続きました。
11時過ぎに地域SNS全国フォーラムにご登場する今日の講師陣と合流。東大の田中先生とは半年ぶりの再会です。
ソーシャル・ネットワーク・システム(=SNS)とは、知人や友人などとの社会的な繋がりをインターネットによるネット上に構築するサービスのこと。ここでは知人との会話だけではなく、全く知らない人同士の繋がりも形成できて効率的な情報のやりとりができるために、ネット時代の新しい社会的な繋がりを形成出来るのではと注目を浴びているのです。
大手の全国あるいは世界的なネットワークサービスとしては、mixiやFacebookなどがありますが、自治体単位などごく限られた地域だけでのコミュニケーションを目的としているのが地域SNSです。
今日は、それらを取り巻く最新の動向などを語り合うため、全国から名だたる地域SNSの関係者が掛川に集まってフォーラムで情報交換をしようというのです。
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会場は明治36年に建てられ、つい2年前に耐震化工事を終えた(社)大日本報徳社の大講堂です。日本では最古の木造公会堂と言われています。
会議は約150人の聴衆を迎えて、まず掛川市長さんの挨拶があり、続いて大日本報徳社の社長である元掛川市長榛村純一さんの講話。
久々に聴く榛村の講話でしたが、最新の社会的関心もきっちり拾っていて榛村節は健在です。

その後は本日の講師陣による6名が地域SNSに関する話題をそれぞれ15分ずつお話しする時間。私からは「お茶のようなSNSになりたい」というテーマに沿って、掛川のスローライフのはじめ、NPO法人スローライフの誕生、掛川の地域SNSである「e-じゃん掛川」の管理をNPOが受けた後の変化などを説明しました。
スローライフのNPOがインターネットのSNSの管理を受けるなんて変じゃない?と思われるかも知れませんが、掛川のスローライフとは、ただゆっくりを礼賛するのではなく、早くて便利になることは取り入れて時間を作りながら、ゆっくりの価値を見失わずにスローを楽しむ、ということにあるのです、なんて説明をすると、会場が頷いています。
スローライフが掛川では生涯学習の最終的な帰結であるという説明を理解して頂けたでしょうか。
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各自からのプレゼンを終えた後は、田中先生をコーディネーターとして、お話をした6人がパネラーとしてパネルディスカッションを行いました。
お題は、「お茶のようなSNSってなんだろう?」、「地域SNSを継続させるには?」、「長い目で見て、どんな地域社会を作りたいのでしょう?」という三つ。
私からは、一日一杯のように、一日一回開いて友達との関係性を健康にする道具、だとか、「まあお茶を一杯どうぞ」といったおもてなし、推譲の心がお茶に通じるのでは、などと時折報徳のネタをおりまぜてお話。
そもそも報徳の話など聞いたことのない会場の多くの人からは、報徳話が随分受けてやたら興味ある趣が伺えました。
会場には古い木造建築にもかかわらず、スタッフが頑張ってNTT西日本のご協力も得ながら無線LAN環境を整備。リアルタイムで聴衆がつぶやきをアップする、ツイッターで聴衆の感想がどしどし寄せられます。
こちらも机の上に無線LANのパソコンを持ち込んで、発言しながら聴衆の反応を読み、また感想を述べることを繰り返します。

報徳のネタに感心するつぶやきが多く寄せられて嬉しい限りですが、これを発言が終わった壇上で見られるというのもすごい時代になりました。
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私がお茶のようなSNSということのシャレで、「コーヒーにはお金を払っても、お茶にお金を払う文化が育ちませんでした。地域SNSもそのためにお金を払うつもりはない、という意味でお茶に近いのかも知れません。しかしその一方、最近はペットボトルのお茶であればお金を払うということが当たり前になってきました。このあたりにヒントはないでしょうか」と発言をしました。
すると次の瞬間ツイッター上では、「お茶にお金を払うか…、思い出した! 講談社の新書の『若者殺しの時代』だ。お茶に金を払うようになったのは文化の解体でつながりを壊す行為ということらしい。普通のつながりを壊すことで金でつながりを再構成するということを近現代は繰り返してきた」というコメントが寄せられて、逆に壇上で感心していました。ツイッターを用いながらの講演会って、一体感とスピード感があってとっても面白い物です。
午後ずっと参加してくれたある友人は、「本当に久しぶりに、榛村さんとこままささんの講演のコンボを聴きましたよ。こままささんも随分乗っていましたね」と言われましたよ。確かにノリノリだったかもしれませんが、
私としては、最近こういう形で声を出してお話をする機会がなかったのでストレス解消にも良かったかも。報徳を久しぶりに学びなおしました(笑)。やはり苦しい町を救う思想哲学は報徳くらいしかないのかも知れませんね。
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今年の掛川での地域SNSフォーラムを終えて(明日もあるのですが)、次回開催地として福井県の坂井市さんが決定しました。来年はどんなテーマで行うのでしょう。
懇親会でも掛川からの温かいもてなしが続きました。
