
【このショッピングセンターの中に
キッザニアがあるのです】
観光プロモーションの二日目。今日はキッザニアという子供用のアトラクション施設で蝦夷太鼓と駒踊りのパフォーマンスを披露し、全州超市というショッピングセンターでは物産販売と両パフォーマンスを行います。
キッザニアというのは、子供に仕事をするという体験を通じて対価を得てそれで買い物をするというアトラクション施設。元々メキシコが発祥ですが、日本では東京と大阪にあります。
仕事と言ってももちろん本物ではありませんが、様々な有名スポンサーが提供するコーナーで模擬的な仕事体験をすることで施設内で通用するお金をもらいます。そしてそれを使ってお菓子を買ったりイベントに参加したりすることができるのです。
東京では小さい子供同伴でなければ親単独では入れず、私も中を見学したことがありませんでした。
こちらの中には、ヤクルト提供の模擬研究所での研究員や、東方航空提供の飛行機でのCAやパイロットの経験、病院や歯科医院での治療体験、消防署での消火体験など、実に多くの仕事を体験することができます。

【街並みのような作りにショップが】

【ヤクルト提供の研究所】
実はここ上海のキッザニアは、白糠町の棚野町長のお知り合いの殷(イン)さんという女性が投資し、ご主人の唐(タン)さんが責任者をなさっている施設。そういうご縁で今回はこの施設の中で観光プロモーションをさせて頂く運びとなったのです。
会場に用意されたステージは昨日よりも広くてパフォーマンスは大いにやりやすそうです。音を出すことも気にしなくて良いので、力強い演奏ができ、施設の中で働く人たちも大喜びでした。

【中国の若い従業員達にも大受けでした】
※ ※ ※ ※
キッザニアでの太鼓パフォーマンスを見届けてからは、少し単独行動でメトロタワーと言うところにある(株)北海道フーズコレクションという会社の北海道製品物販のコーナーを訪ねてきました。
こちらではアンテナショップ的に道産品の販売を仕掛けようとこの8月にオープンしたとのこと。ところが冷凍コンテナ2本で送った産物がまだ港で通関の許可が下りず、品物を並べられないのだとか。
ご担当の方も「あと1週間くらいで何とかなるのではないか、と言われているのですが、なにしろ中国なので…」と苦笑い。それでも「北海道の製品の品質は高いということはもう相当に知られていますし、棚が空くので苦し紛れに置いたパンフレットもどんどん持って行かれてしまいます」とこちらは嬉しい悲鳴。
北海道のブランドイメージを1900万人という上海市民全員に知ってもらうことは無理だとしても、本当に関心のあるニッチな方々にイメージと共に商品をお届け出来ればファンは必ず増えそうに思います。
「実際、商品を買いに来られる方の多くは値段などどうでも良くて、どんどんカゴに入れるんですよ」とのこと。富裕層にとっては食の安全は死活問題で、品質の高い日本商品を知れば知るほど北海道ブランドにたどり着くと言うことでしょう。
問題は新鮮な産物をどれだけ早く届けることができる流通経路の確保や経費の削減ができるかという具体的な段階に来ているように思います。北海道フーズコレクションさんともお付き合いを続けて行きたいものです。

【早く品揃えを実現したいものです】
※ ※ ※ ※
今回も何カ所かで観光プロモーションをしましたが、認知度を高めることと物産を売るということでは適地が異なると言うこともあるので、そのあたりも現地の人脈を利用することや経験を高めることでビジネスに繋げて行かなくてはなりません。
今回のプロモーションは、釧路地域観光活性化協議会という立場で、これまで地域が持っていた基金を使うことで観光や物産などについてビジネスのレベルを早急に上げることを至上命題としています。
まずはターゲットである中国を見るところから始めた今回のツアーでしたが、参加してみて、この目で実際の現場を見ることで想像だけだったことが現実としてリアルな感覚を得ることができました。
スピードとリスクを取る中国ビジネスの輪に入って行くことは大変かも知れませんが、それをやらなくては地域の活性化はおぼつきません。
中国随一の商業都市上海のエネルギーを存分に感じる旅でした。
この度を支えてくださり、また参加してくださった関係者の皆様に心からお礼を申し上げます。
旅で得たエピソードなどはまた別な機会にお届けします。明日は朝4時起きで、7時発の飛行機で帰国します