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今年を総括すれば

(ススキも枯れた - 大代川土手)

今年も残すところ、あと5日、今年はどういう年だったのかと、自らに問う。

1月にお袋が亡くなった。102歳までよくぞ生きてくれたと思う。明治の終わりに生まれ、大正、昭和、平成と生き延びて、21世紀も10年余り生きた。苦労は多かったけれども、いい人生だったと思いながら、目を閉じてくれたのではないかと思う。昨年の女房の父に続いて、来年の年始は2年連続で喪中となった。寝正月と決め込むつもりでいたが、年末年始は孫3人がやって来て、我が家は占拠されるだろうと覚悟している。年を追って動きが活発になるから大変である。

4月から2ヶ月、2度目のお遍路へ出かけた。予定していたお遍路だったが、義父、お袋と亡くなって、外にも身近な知人の訃報もあり、お遍路にそれらを弔う目的が加わった。八十八ヶ所に別格二十ヶ寺を加えて、108ヶ所のお遍路は厳しい修行に見えるだろうが、今思い返せば、楽しい旅だったと思う。記録は、最後の仕上げに入っている。ページ数で前回の2割増しぐらいになる。前回同様の本にするかどうか、まだ迷っている。

8月にはロンドンオリンピックがあった。日本の有力競技はしっかりと夜中まで起きて、見せてもらった。日本の若者たちの頑張りに大いに励まされた。

この一年、尖閣、竹島では、近隣国に言いたい放題言われた。国力が落ちるということはそういう事なのだと、つくづく思い知らされた。中国にしても、韓国にしても、日本を抜きに、経済的に影響なしと判断して、あれほど強気になっている。日本の時代は終ったと考え始めているのである。

バブルが弾けて以降、日本の国力は落ち続けている。2度の大震災、暴力的なまでの円高、日本を牽引してきた大企業がことごとく苦境に陥っている。日本は軍備を持たないから舐められるという人もいるが、それでは北朝鮮と同じ発想になる。要は国力を取り戻すことが重要だと思う。日本には成長のためのすぐれたシーズがたくさんある。しかし、日本の政治家は政争に明け暮れて、明日の成長戦略に手を打てないで来た。その間に、世界の最先端にいた日本が、様々な分野で他国に遅れをとるようになってしまった。

年末になって、民主党政権が倒れ、自民党政権が発足した。安倍政権はどこまでやってくれるだろう。期待するしかないのだけれども、その期待は活動が始まる前から、円安、株高となって現れているように思う。2~3年あれば、日本の国力を取り戻すことは十分に可能だと思う。世界の経済を見ているとそれくらいのスピードで変化してきている。

秋から、県内の地蔵巡りをしている。靜岡県をもっと歩いてみたいと思ったのがきっかけで、信心深くなったわけではない。すでに14回で250キロほど歩いた。しかし、巡ることで、仏教に対して興味が湧いてきたことも確かである。自分の中では理由があって封じてきたが、来年あたりから仏教の経典を少しづつ読んでみようかと思っている。

今年も続けてきた古文書の勉強は、5年経ってある到達点まで来たと思うようになった。今までは学ぶこと一辺倒であったが、来年からは新しいステージに上ってみようかと思っている。

今年の冬は温暖化が嘘のように寒い日が続いている。
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