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夕空にジェット機がにぎやかなり

(ジェット機の飛ぶ夕景)

先週土曜日、夕方4時頃にムサシの散歩へ出かけた。今日のムサシは大代川土手のコースを進む。コースは余程のことがない限り、ムサシが選ぶに任せている。夕日は西原に沈んだばかりで、もう30分もすれば、夕闇が迫ってくる。しかし空はまだ十分明るい。雲は東の空に少し見えるだけで、西の空に夕焼けを映す雲はない。西高東低の冬型の気圧配置で、寒い一日だった。

空を見上げているとジェット機の航跡が見えた。ぐるりと見回すと4機確認できた。高いから見えるのは白い航跡だけである。ジェット機が飛んだ後に飛行機雲が出来るときと、出来ないときがあることに前から気付いていた。今日は飛行機雲は見えず、流れ星の尾のような航跡が見えるだけで、すぐに消えてしまう。

ジェット燃料が燃えた熱気が放出されたとき、上空の空気との温度差で雲状になるが、周囲の湿度が低いと、放出された空気の温度が下がってしまえば、雲状の航跡は消えてしまう。飛行機雲の出来るときは、上空の湿度が高くて、刺激があれば雲が出来る状態にある場合で、ジェット機から放出された不純物が核となって雲が生じる。この雲はなかなか無くならない。風に流れて形を変えながら飛行機雲として残る。

夕方の空に、どれくらいジェット機が飛ぶのだろうと興味を持ち、空ばかり気にしながら散歩した。この地区の上空では、西から東へ飛ぶジェット機と、東から西へ飛ぶジェット機だけで、南北間の航路はないようだ。大代川の土手へ出ると、空を遮る建物も無くて、空の半球がほぼ見える。半球をよぎって消えるまで、ほぼ数分である。

重要な発見をした。東西へ飛ぶジェット機がこの地区の上空を境に、北の空は東から西へ飛ぶジェット機のみ、南の空は西から東へ飛ぶジェット機だけに限られることが分かった。あたかもこの上空を中央分離帯にして、右側飛行が守られているように見えた。

ジョット機のエンジン音はほとんど聞こえない。静かなようで、国道バイパスの騒音は絶え間なくて、エンジン音は消されてしまうのであろう。時にこちらへ向かってくるジェット機のときに、わずかに聞こえる。エンジン音が重なり大きくなっているのであろう。

約40分の散歩中に、14機の機影を確認した。西行、東行、ほぼ半数であった。こんなに多くのジェット機が上空を飛び交っていることに、改めて驚いた。

土曜日だから臨時便などで多かったのかと思い、今日も土曜日と同様の好天に、確認しながら歩いたところ、10機、確認できた。空を見ながら歩いていると、散歩の人たちが何事かと、つられて空を見上げる。そんな物見高い人が必ずいるものである。
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