ストレスフリーの資産運用 by 林敬一(債券投資の専門家)

新刊「投資は米国債が一番」幻冬舎刊
「証券会社が売りたがらない米国債を買え」ダイヤモンド社刊
電子版も販売中

プーチンの首に巨額の賞金を

2022年03月13日 | ロシアのウクライナ侵攻

  ロシア軍が刻々とキエフに迫りつつある中、ウクライナは国際法を無視した攻撃を続けるロシアに対し抵抗を続けています。他国や国連から直接的軍事支援を受けられないため、抵抗には物理的限界があると思われます。

  国際社会は多くの制裁措置をロシア、プーチン、オリガルヒに課しています。しかしその程度で彼がひるむはずもなく、ましてや上げたこぶしを下すこともないでしょう。ではやりたい放題を見過ごすだけでいいのか。

  そんな中私はかつてイラクのフセインが棺桶のような箱の中で捕まり、その後死刑になったような姿をプーチンに重ねたいと思っています。そのための具体策は大変困難だと分かっていながら以下の提案をします。

 

  以前ロシアでオリガルヒと言われ、今はアメリカで暮らすアレックス・コナニキン氏がプーチンの首に生死を問わず100万ドルという個人的懸賞金をかけました。しかしサダムフセインの首にアメリカ政府が用意した2,500万ドル(30億円)に比べるといかにも安すぎると思います。プーチンはウクライナ以外でも数万人単位の民間人を殺害したし、百万人を超える難民を生み出している張本人ですから、100億円くらいは出す価値があります。それくらい出せば本気で暗殺を考えたり、居場所を通報する側近もでてきそうです。居場所の通報者にも半分あげましょう。

  そして今回の賞金は、「プーチンが生き続ける限り有効」とすることです。どんなに逃げおおせても、一生暗殺の恐怖を与え続け、巨悪は絶対眠らせないのがミソです。あれだけ暗殺をしまくったプーチンには実にふさわしい罰ではありませんか。

  一体、そんな高額の賞金を出せるのは誰か。各国政府や国連などは、犯罪者に対する懸賞金をオーソライズできても、支出は期待できそうもありません。そこで第一の候補は大金持ちであり哲学者でもあるジョージ・ソロス氏にしましょう。

  彼はハンガリーの出身の92歳ですが、東欧時代の圧政から逃れ、イギリスやアメリカで暮らし、プライベートなヘッジファンドを運営して兆単位の富を得ました。「イギリス中央銀行を倒した男」としてその筋では超有名人です。その上彼には素晴らしい来歴があります。

  まず父親が第一次大戦でロシアの捕虜となりシベリアに送られ、そこから脱獄しました。そして自分では、ソ連時代に圧政を敷いていた80年代の東欧諸国において、反政府活動に毎年100億円を超える寄付をし続けたのです。ソ連解体の最大の立役者かもしれません。

  彼はその名も「オープン・ソサエティー」という財団を運営し、自由で開かれた社会を目指すための慈善活動に今でも多大な寄付を行っています。

  ということで、これほどピッタリの大富豪はいません。すでに齢91歳ですが、人類最大の敵を倒すことを冥途の土産にしてほしいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする