本日2度目の記事です。多くの方の関心は中国に移り、ギリシャ問題はどうでもよくなっているかもしれませんが、私は投票結果に納得ができずに調べ、やっと納得の結論を得ましたのでそのお知らせです。
前回私は、『ギリシャ悲劇は私の見通しとは半分反対のシナリオに向っていますね。ただただ驚くばかりです。銀行業務の部分封鎖や引き出し制限を受けても、全く懲りずに都合のよい自己主張を続ける国民とそれを主導する首相、先進国にこんな国があることを私は全く読めませんでした。今は笑う以外にありません(爆笑)』と記しました。
私も不勉強でしたが、国民投票の投票用紙の内容は以下の様な内容で、国民がノー言うのはもっともな内容だったのです。。
まずは我々が目にした日本の日経ニュースの引用です。
「BBCによれば投票用紙にはギリシャ語で『欧州委員会や欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)が提出した緊縮合意案を受け入れるべきか』とだけ書かれていて、ノーとイエスの四角にチェックを入れるようになっている。合意案の内容すら書かれていない。」
引用終わり
そこで私はBBCの英語版を調べてみました。すると「ノーと入れた場合に何が待っているのかは知らされていないので、ギリシャ人は誤解したまま投票するに違いない。ナンセンスな投票用紙だ」と書かれていました。
投票用紙の出される前の世論調査で3分の2が「ユーロからの離脱はいやだ」と言った国民が、何故緊縮策もいやだと投票できたのか、これで私の疑問も解けました。
本来であれば、以下のように何が待っているかを知らせた上で選択肢を示すべきです。
1. EU側の緊縮策を飲めばたいへんだけどユーロに留まれる
2. 緊縮策にノーといえば、ユーロ離脱の可能性が高くなる
さあ、どっちにしますか?
私の見通しは「ユーロからの離脱なんかできっこない」でしたが、ギリシャ国民は「それはもちろんだけど、とりあえず緊縮はヤダ」に投票したつもりなのです。
投票はやりなおす時間もないし、チプラスにそのつもりもないでしょう。EU加入時にEUを騙した政府は、今回も国民を騙したのです。
以上、私の納得でした。