くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「すずしろ日記」山口晃

2018-07-15 20:19:36 | エッセイ・ルポルタージュ
 三冊取り寄せて一気に読みました! 百五十回、12年にわたる連載「すずしろ日記」(羽鳥書店)。
 なんかもう……。山口さんと奥さん(作中「カミさん」)の生活がおもしろくてたまらない! クセになる本です。一冊二千円超えるけど、買って悔い無し! むしろ、三冊買ってよかった。(続きが出ているのに読めないのはつらいでしょう)
 学生時代に芭蕉の歩いた道をたどりたいと仙台にやってきたエピソードに、壺の碑を見に行ったことが書いてあって、わたしも学生のときに行ったなぁと懐かしく思いました。「おくのほそ道」関連の場所にはよく行きますが、そういえば多賀城はこのときしか行ってない。
 藝大の食堂は、音校と美校でずいぶん違って、冬になると食べたくなる「焼きりんご」は音校の方にあるとか。
 山口さんの忙しさがタッチに反映していて、このときは余裕があったんだろうというのを感じます。
 同じ年なので、風物とか事件とか「あったあった!」と共感します。
 ラジオがお好きだったそうで、「小沢昭一的こころ」のお囃子を書いているところがありますが、こういうときに限って思い出せない! 三日間考えてたら、思い出しました。確かに、擬音だとこういう表現になりますね!

 あと、安藤緑山の筍のレプリカを見た話もありました。
 あー、また昨年の旅行で買った図録をなくしたことを思い出します……。
 奥さんの実家の飼い犬「ポチ」がかわいい。わたしが小学生のころに飼っていた犬も「ポチ」でした。
 しかし、山口さん、「谷崎万華鏡」にまんが描いてたの?
 ちょうどこの週に図書館で見かけて、久世番子作品だけ立ち読みしたのに! 蔵書検索ではヒットしなかったよ?(東博の本を借りた)
 また行ってみます……。

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