くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「マイ・ドリーム」大林素子

2019-07-07 19:29:03 | エッセイ・ルポルタージュ
 先日、研修中の図書館の閉架で見かけた「マイ・ドリーム」(アリス館)、どこかで見た気がしていたら、本校の図書室にありました。一九九八年刊。大林さん、三十歳くらいの著作ですね。
 わたしは大林さんの二学年下なので、同世代として懐かしく読みました。
 何しろ地元古川商業が春高で優勝したとき、エンディングは大林さんばかり写って、悔しい思いをしましたからね。
 最近、同時の春高の記事やビデオを見直していたので、重ね合わせて読む感じでおもしろかった。
 写真もたくさんあるんですよ。全中台湾遠征とか! 食事シーン、皆さん制服です。むこうのテーブルには男子いるけど、陰になっていてよく分からない。蔭山、大竹、鬼嶋さん います? みんな坊主っぽいが。
 小平二中時代に、日立の合宿所が近いと聞いて手紙を出し、山田監督に誘われて練習を見に行ったり。
 八王子実践では菊間監督にしごかれたり。益子さんのいる共栄に負け、古商に負け、わかとり国体で優勝。写真にゼッターランド・ヨーコさんもいました。
 寮生活では学校の調理室で部員の朝食を作ったとか、エリート選手なのに結構大変だったのですね。
 高校時代からの彼氏に、バレーに集中したいからと別れの手紙を書いたというエピソードもありました。
 あとは、オリンピックのときに仮想ライバルチームとして、ソ連の選手と身長や体型が似た男子学生を集めてゲームをしたとか。名前も「スミルノワ」とか呼んでたらしい。えーっ、誰が頼まれてたの?
 リハーサル大会で、この仮想メンバーに負けたことで、山田監督がネットを切り、ボールに穴を開けたそうです。恐ろしい……。
 プロ化問題も、ありました。
 この本の出版から二十年。今でも試合解説のお仕事をよくなさってますよね。
 今回、春高の二十五年記念誌でも、当時のダイジェストを読みました。世間的な大林さんの人気と、本人が捉えている自分像に、ちょっとギャップがあるように思いました。
 それと、大林さん、手書きで原稿を書いたそうです。今なら、スポーツ選手の本って語り下ろしが多いよね。
 

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