このままでは日本はどうなってしまうのだろうか。政治ばかりでなく、あらゆる面において、急速にこの国は没落しているような気がしてならない。その一番の原因は、福島第一原発の対応に見られるように、米国との同盟関係がギクシャクしたことだ。団塊の世代から後の者たちは、日本が戦争に負けたという事実を忘れている。いや教わらなかったというのがあたっている。昭和20年8月15日を境にして、日本は米国の占領下にあるといえる。国家としての体面は回復していないのだ。だからこそ、安全保障上も、米国に依存することになった。原発のトラブルをめぐっても、その力を借りるしかないのである。そのための準備を怠って、戦後民主主義のぬるま湯に浸かっていたことが問題なのである。今回の事態も安全保障の根幹に関わることであり、それをまさしく戦争と同じだ。武藤光朗が指摘していたように「現代の日本人は、軍事的な対米従属によって国民的自負心を傷つけられ」(『限界状況としての日本』)てきたにもかかわらず、そこに安住してきた。危機への対応ができないのはそのためなのである。本来であれば、憲法を改正して国家を再建すべきであったが、それもかなわなかった。現在の危機を乗り切るには、米国を頼るしかないのが、日本の置かれた現実なのである。
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1 コメント
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- 甘えと平和ボケの日本人 (行く稲)
- 2011-04-13 13:38:26
- 甘えと平和ボケの日本人が、安住できずに、相応の代償を支払わなければならなくなったのが2011年であると言えそうだ。
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