韓国の言い分をあまりにも常軌を逸しているが、それを煽り立てたのは朝日新聞を始めとする日本人である。韓国の人々がエキサイトするように仕向けてきたのである。それが今の日本に禍をもたらしているのだ▼保田與重郎は『日本の文學史』において、明治の日本人の心が一つであったことに触れている。「明治維新の世相が、底辺で安定していたのは、政権の勝敗と関係なく、国民が各自に於て、心を一つにして国の運命を荷っていたからである」。明治維新においては、西軍と東軍に分かれて激突したにもかかわらず、危機を前にして一致していたのである▼日清、日露戦争で勝利するとそれが崩れ去ることになった。石川啄木の「時代閉塞」という言葉は、重苦しい時代の到来を語った言葉である。そして大東亜戦争の敗北で、日本人は決定的に堕落した。「わが国の伝統的な詩情は著しく衰退し、今日の一般風潮は、一箇青年の英雄が、爽快に天下を風靡し、一代の風儀を変革して、しかも忽ちの間に悲劇的に終焉するという事績よりも、老年にしてなお物欲の類に妄執し、幻の権柄を長く持続したということに感心する傾向が、表面に出ている」▼告げ口をするのは、世を拗ねた者たちの特有の現象であり、次代を背負う若者のすることではない。日本は敗者となったとしても、勝者に媚びる必要などない。恥を知るべきは祖国日本を売った者たちである。
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