草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

原発事故の影響で東日本全体が重苦しい雰囲気に

2011年03月30日 | 災害

 今日、仕事の打ち合わせで東京に行ってきた。新幹線は使えないし、バスもそれほど本数が走っていないので、いつもの通り、鬼怒川温泉駅まで車で出かけ、そこから東武線に乗った。大震災前とは違っていたのは、駐車場がガラガラであったことだ。しかも福島ナンバーや会津ナンバーの車が見あたらなかった。会津の人はじっと家のなかにこもって、今後の成り行きに神経をとがらせているのだろう。上京してみてビックリしたのは、首都圏もピリピリした緊張感がみなぎっていたことだ。水を通さないアノラックというかヤッケというか、それを着ている人が結構いた。花粉症の時期でもあるからだろうが、マスクをしている人の数も、予想以上に多かった。さらに、山手線や地下鉄でも節電が徹底していて、駅構内も全体的に暗かった。福島県にとどまらずに、東日本全体が重苦しい雰囲気に包まれているのだ。もちろん、福島県と比べると首都圏はまだまだ救いがある。しかし、福島第一原発にともなう放射能汚染の拡大は、関東でも大問題となりつつあるのだ。帰りの車のなかでカーラジオを聞いていると、NHKの関東ローカルで「米作りをしてもよいかどうかについて、早く結論を出して欲しい」と福田富一栃木県知事が国に陳情したことがニュースになっていた。今政府がすべきは、一日も早く原発からの放射能漏れをなくすることだろう。長期間になればなるほど、国民の健康や経済活動に及ぼす影響か大きいわけだから。

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原発の事故処理にあたって福島県民をモルモットにするな

2011年03月30日 | 災害

 あれほど楽観論を撒き散らしていた政府やマスコミはどこにいったのだろうか。福島第一原発をめぐっては、お手上げ状態になっている。現在出てきている対処案というのも、布をかぶせるとか、どことなくおぼつかない。そんななかで、放射能物質による汚染は恐れるにたらない、という議論がある。臨床的な実験があまり行われていないこともあり、神経質になることを戒めているのである。しかし、それはあくまでも気休めでしかない。だからといって安全なわけではないのであり、警戒を要することはいうまでもないからだ。一番深刻なのは、今なお放射能物質が漏れ続けていることだ。そして、気がかりなのは、政府が福島第一原発から30キロ圏内の外については、大丈夫なようなことを言っている点だ。環境放射能測定結果が高い飯舘村などは、その圏外の北西約40キロに位置する。福島県は、人類の歴史のなかで、かつて経験したことがない事態に直面している。福島県民の一人として、モルモットにされるのは真っ平御免である。もはやここまでくれば、今後の生活がどうなるかということよりも、まずは生命の問題なのである。最悪のことを考慮して、どこまで避難すればよいのか、政府は福島県民に正直に語るべきなのである。  

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