逆境にあっても凛とした笑顔を崩さないのが日本人だ!

　パソコンでブログを書いている今、福島県内は雨に打たれている。中通りでは断水が続いたままだし、津波に襲われた浜通りでは、家屋や車の残骸がそのまま放置されている。私の住む会津でも、原発のトラブルによる放射性物質が雨に含まれているというので、車の音も聞こえてこない。耳を打つのは雨の音だけだ。どんなに不幸のどん底にあっても、日本人が微笑を絶やさないのに注目したのは、ラフカディオ・ハーンであった。そうした日本人の心根は、今回の大震災においても変わりがなかった。ハーンは日本人について「自分を良かれと思っている人たちに対しては、いつもできるだけ、気持ちのいい微笑を向けるのがしきたりである。そればかりでなく、広く世間に対しても、いつも元気そうな態度を見せ、他人に愉快そうな印象を与えるのが、生活の規範とされている。たとえ心臓が破れそうになっていてさえ、凛とした笑顔を崩さないことが、社会的な義務なのである」(『日本の面影』・池田雅之訳)と書いているが、平成の世にあっても、それは同じなのである。おびただしい同胞の死を目の当たりにして、こらえきれずに泣き出したいのに、それを必死にこらえている健気さは、日本の民衆特有のたくましさなのであり、ここで負けてはならないのである。 　

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安全だとそそのかされ福島原発で負傷者相次ぐ自衛隊

　菅直人首相がテレビに出てくると、胸騒ぎがしてならない。何を言い出すかと思うと、暗い気持ちになるからだ。枝野幸男官房長官が、さんざん安心させておいてから、菅首相の記者会見である。急に避難勧告を拡大したりで、一転して菅首相の言葉で国民は浮き足立つのである。そうした民主党政権に翻弄され、騙されたのは、国民だけではなかったようだ。自衛隊も同じで、安全だとか大丈夫だとか言われていたのに、次々と危険な目に遭っている。中央特殊防護隊が放射能を防ぐのが仕事だとしても、原子炉のトラブルについての訓練はしていない。それでいて、相次いで爆発しており、まさに命がけなのである。負傷者が次々と出たのは、危険な作業だという認識がなかったからのようだ。日本の自衛隊は、危機に直面してうろたえたり、愚痴をこぼしたりはしない。しかし、その前提としては、まず正確な情報ではなかろうか。民主党政権は、本当のことを口にすべきなのである。いつでも自衛隊は一命を捧げるつもりでいる。だからこそ、危険を顧みることがないのだ。ただ、いかに勇敢な者たちであっても、嘘ばかり吐かれると、士気が落ちるのはしかたがないことだ。自衛隊の信頼を得るには、まずは誠心誠意が大切なのである。

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被曝者を増やさないための最善の策を講じるべきだ!

　もはやここまでくれば被害を最小限にするために、政府は全力であたるべきである。非情と思われるかもしれないが、今回の大震災の津波による犠牲者の収容を後回しにしても、福島第一原発と第二原発の危機管理を最優先させるべきだ。外国の通信社からもれ伝え聞く情報では、とんでもないことになっているというではないか。菅直人首相が東京電力に怒鳴り込んだとか、呼びつけたとかいわれるが、そんなことをしている暇はないのである。福島第一原発、第二原発周辺の住民が、次々と会津に避難してきている。福島市や郡山市では断水しているために、会津しか逃げる場所がないのである。しかし、被災を免れた会津にしても、物流が途絶えつつあることで、この先どうなるか見当がつかない。これから浜通りを中心に被曝者が続出した場合、会津で治療にあたるしかないが、その準備は整っているのだろうか。まずは被曝者を増やさないためにも、早急に国は対策を講じるべきだろう。国民がパニックを起こすからというので、国は大丈夫、大丈夫だというのを連発しているが、本当にその言葉を信じてよいのだろうか。ネット上で不安を煽っているとマスコミなどは批判していたが、デマと決め付けたその情報が正しい可能性すらある。私たち国民は、冷静に対処すべきだろうが、自分の身を守るのは、最終的には自分自身なのである。

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石原パッシングで民主党政権を免罪しようとするサヨクを嗤う

　石原慎太郎の発言を、あたかも鬼の首をとったように騒ぎ立てている連中は、単なる八つ当たりだ。民主党政権が糞味噌に批判されているから、誰か保守派を生贄にしたくて手ぐすねを引いていたのだ。石原が憂いたのは、民主党政権に代表される無責任政治だ。すぐに責任を転嫁する風潮が許せないのである。そして、大衆に媚びへつらって、本当のことを口にしない政治家の堕落ぶりを、婉曲に批判したのである。石原らしく文明史的に語ったために、誤解を招くことになったのだ。福島第一原発、第二原発から国民の目をそらそうと躍起になっているサヨクは、嫌がらせで石原に言いがかりをつけているのだ。しかし、いくらいちゃもんをつけようとも、石原という作家の偉大さに、太刀打ちができるわけがない。「支那」という言葉を石原が使ったときに、中国差別だとか言って、必死になって湧いてきたサヨクが、またまた騒いでいる。揚げ足取りに熱中するサヨクは、今福島第一原発で現実に起きつつあることに、どうして目が向かないのだろう。マニフェストばかりでなく、原発のトラブルをめぐっても、民主党政権が国民を騙し続けていることに、どうして腹が立たないのだろう。おめでたいことこの上ない。禍が自分の身にも降りかかってくるというのに。 　

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