やっぱり心配したことが起きてしまった。政局に利用しようとした民主党政権は、とんでもない失態をやらかした。 打つべき手を打たずに、見境なく人気取りに走ったためめに、かえって事態が深刻になっている。「大丈夫です」と連発をしておきながら、原発で避難すべき地域を拡大したりで、言っていることと、やっていることがメチャクチャなのである。自衛隊を10万人出動させるというのも、単なる人気取りでしかない。いくら自衛隊とはいえ、宿泊設備や食糧も確保しなければ、何もできないのである。輪番停電を実施するにしても、上から一方的に押し付ける問題ではない。そんな不手際もあって、昨日あたりから、私の住む会津にも、浜通りから次々と避難してきている。100キロ近く離れているということと、風向きなどの関係で、安全ではないかと思われているからだろう。会津にしても、小名浜港からタンクローリーで運んでいたこともあり、ガソリンが底をついてきている。仙台、郡山方面の混乱が影響して、コンビニも商品の確保がままならない。しかし、それでもまた、会津は安全な地域だとみられているのだ。菅直人首相や枝野幸男官房長官の記者会見は、アリバイづくりの弁明に終始しており、そのまま信じるわけにはいかない。もはや国民は自分で自分の命を守るしかないのである。
ここまで日本が大変なことになっているというのに、菅直人というのは愚か者である。蓮舫とか辻本清美を使って、民主党の選挙運動をしたいらしい。本来であれば、自民党を含めて挙国一致内閣をつくって、防衛大臣と国土交通大臣のポストを自民党に渡すべきなのである。たとえできなくても、そうした発言をして、国民に安心感を与えるべきだ。事業仕分けで評判を落とした蓮舫や、ピースボートの元活動家で、極左そのものである辻本を特命大臣や担当補佐官にして、一体何をするつもりなのだろう。民主党というのは、頭のなかにあるのは、政局のことばかりなのだろう。国民のことを第一に考えたならば、その二人を抜擢するということは、絶対にありえないはずだ。今回の東日本大震災の犠牲者の数は、おびただしいい数になる。主義主張を脇においても、政治は結束しなくてはならないのだ。それなのに、この機会を利用して、まともな大臣答弁もできない蓮舫や、国のかたちを破壊することばかりに奔走してきた辻本を、党一地方選挙を前に、民主党の看板にしたいという思惑が見え見えだ。サヨク政権の本性が、それでは丸出しではなかろうか。国民のかなりの人たちが嘆き苦しんでいるのに、党利党略しか考えられない民主党を、国民は断じて許さないだろう。
福島第一原発や第二原発について、日本の国民の多くは枝野幸男官房長官の説明を聞いても、まったく理解できないと思う。それだけに、国民としては、直接東京電力の話を聞きたいのではなかろうか。政治利用をする民主党政権を入れずに、ありのままの真実を聞きたいのである。伝言ゲームになることで、かえって混乱してしまう。大事なことが抜け落ちたり、その一方では、どうでもいいことに尾ひれが付いたりするからだ。日本人の英知を結集して、大津波による福島第一原発と第二原発の絶対絶命の危機を、何とか乗り切れるのでは、と国民は信じていると思う。批判することしか能がなかった民主党には、国民を説得するだけ政治家がいない。政治主導ということで、副大臣や政務官がよくテレビに登場するようになったが、しどろもどろで勉強不足である。そもそも菅首相を始めとするサヨクの連中は、原発というと目の仇にしてきたのである。放射能という言葉だけで大騒ぎをしてきただけに、冷静に対応することができないのである。一国の総理となっても、それを引きずっているから、発言が首尾一貫しないのである。口先ばかりの政治家が、この国を救えるわけはない。今国民が頼みにしているのは、実際に頑張っている東京電力と関連会社のスタッフなのである。
これまでも何度も指摘してきたことだが、民主党政権の密室政治は、国民を愚弄するものである。福島第一原発をめぐっても、国からの情報があまりにも少な過ぎて、何も分からない原発周辺の住民は、大変な恐怖にさいなまれている。昨日の午後3時30分頃に1号機で爆発が起きたにもかかわらず、その後の記者会見で枝野幸男官房長官は、調査中を繰り返すだけであった。誤まった情報を流すとパニックが起きると考えたというが、国民に真実を知らせないことが、かえって恐怖感や不安感を与えるのである。今日の朝からは、福島第一原発、福島第二原発がある浜通り地方の風向きが話題にされるようになった。放射能汚染に汚染される場合は、風向きが一番問題になるからだ。それだけ深刻になっているのだろう。昨日の午前中の段階でも、状況は切迫していたはずだ。信じがたいことに、政局を有利に進めようとした菅直人首相は、現地視察というパフォーマンスを行ったのである。それによって、対応が後手に回ったともいわれる。在日韓国人からの献金問題が発覚し、菅首相は絶体絶命のピンチであっただけに、一挙に挽回しようと焦ったのだろうが、今回の悲劇を政治的に利用しようとした民主党政権の責任は、断じて許されるべきはないだろう。