2025/3/5放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。愛知県春日井市にあります春日井聖書教会協力牧師の水谷潔です。
最近は、これまで以上に弱い立場にある人たちの尊厳が尊重されるようになりました。それに伴ってリーダーや親や指導者などの在り方も問われているようです。聖書はそのことについて何を語っているでしょう?
新約聖書 ペテロの手紙第一 5章3節は、そのことについて私たちこう語り掛けています。
「割り当てられている人たちを支配するのではなく、むしろ群れの模範となりなさい。」
聖書は、権威をもって人を指導し教育する立場にある人々に対して、支配するのではなく自らが模範を示すのですよ、と教えています。
私は牧師になる前は公立高校で教師をしていました。その時、校長先生が生徒の保護者に向けて語ったことば、それを今でも忘れられません。それはこういうことばでした。「子どもは親の言う通りにはならない。親のする通りになる。」
聞いていた私も、その場で背筋が伸びる思いがしました。「これをしなさい」「あれはしてはいけません」 親や教師はことばで指示、命令、禁止などをします。そのように相手の成長を願ってことばで教えて育てていくことも大切でしょう。
しかし聖書は、自らが行いをもって模範を示すようにと命じています。
「このことはこうするのですよ」「私のように歩むのですよ」と自らが模範を示すなら、それはことば以上の説得力を持つことでしょう。そして上に立つ者も、下にいる者から信頼や尊敬を受けて良い関係を築いていくことができるのではないでしょうか。
聖書は言います。「割り当てられている人たちを支配するのではなく、むしろ群れの模範となりなさい。」
神様から権威を託されているということは、自らが模範になるという厳粛な責任を伴うことを覚えたいものです。人を教え導く立場にあるなら、また将来そうした機会があるなら、この聖書のことばを役立ててみてはどうでしょうか。
月曜日からは権威について聖書のことばをご紹介してきました。明日からは、聖書が語る「新しさ」についてお話しします。ぜひお聴きください。
( PBA制作「世の光」 2025.3.5放送でのお話しより )
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