世の光の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。 今日は「天国から地獄へ」という題でお話しましょう。
聖書に「人の心の高ぶりは滅びに先立つ」ということばがあります。 風船のように膨れあがり、高ぶった総理大臣ハマンは天国から地獄へと突き落とされることになります。 宮廷勤めのユダヤ人モルデカイを亡き者にしようと立てていた計画がもろくも崩れていくのです。 旧約聖書のエステル記の続きです。
何ということでしょう。しかしどうにもなりません、王様の命令です。自分に楯突いて目の仇と狙っていたモルデカイが王様の暗殺計画を未然に防いだ栄誉を受けることになってしまいました。 ハマン自身がしてもらえるものと思って王様に進言した方法をそのままモルデカイにしてあげるはめになったのです。 ハマンは王の衣をモルデカイに着せ、王の愛馬にまたがらせ、くつわをとって通りを牽き歩きました。 そして「陛下のお心に適い、このような栄誉を賜ったのだ」と叫び続けました。
そのあとモルデカイは勤務に戻りましたが、収まらないのはハマンです。何とも言えない惨めな気持ちで家へ逃げ帰りました。 総理大臣のプライドはずたずたに引き裂かれてしまいました。 何はさておき、これからのことを考えなくてはなりません。 妻と取り巻き連中に事の次第を話しました。 一同は頭を抱えるばかりです。 「まずいですねえ、モルデカイがユダヤ人だと陛下に知れた以上、あいつを亡き者にする計画はおじゃんですよ。 いつまでも目の仇にしているとかえって命取りになります。」 あれこれ知恵を絞り、善後策を講じている最中、王様の使いが来て王妃エステルの設けた宴会へ出向くように急き立てました。
さてこの夜も「天国から地獄へ」という現実があるのですね。 また逆に「地獄から天国へ」という現実もあるのです。 みなさんはどちらがいいですか? どうか「天国から地獄」ではなく、「地獄から天国」の生活を味わってください。
聖書に、「神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜うからである。」
(ペテロの手紙第一 5章5節、ヤコブ4章6節参照、箴言3章34節参照 口語訳聖書)とあります。 人の前でいばりちらし高慢な人は地獄を味わい、心へりくだる謙遜な人は天国の恵みを味わうのです。
( PBA制作「世の光」2009.11.18放送でのお話より )
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