世の光の時間です。 いかがお過ごしですか。 板倉邦雄です。 今日は「十悪五逆の人」という題でお話ししましょう。 旧約聖書のエステル記の続きです。
王妃エステルは王様のために盛大な宴会を開きました。 そこに総理大臣ハマンも呼びました。 宴会も盛り上がり、酒が振る舞われる時になって、王様は王妃エステルに尋ねました。 「さあエステル、どうして欲しいのか申すがよいぞ。 たとえ国の半分でもやるぞ。」
王妃エステルは答えました。 「お願いでございます陛下。 もし陛下が私を愛し、お心にかけてくださいますなら、どうか明日もハマン様を連れてお越しくださいませ。 明日の夜、何もかも申し上げたいと存じます。」
宴会の後、ハマンは天にも昇る思いでした。 ところが城門のそばまで来ると、またあの無礼なユダヤ人モルデカイ役人がいるのです。 例によって総理大臣ハマンを見ても立ち上がり(もせず)敬礼もしません。 まったく癪(しゃく)にさわります。 しかしここで腹を立てたら元も子もありません。 はやる気持ちを押さえて家へ戻り、友人や妻を呼び集めました。 自慢話をしようというのです。
話しに油が乗ってきた所で、とっておきの話とばかり大きな声で続けました。 「実はなあ、エステル王妃のパーティーに招かれたのは陛下とわしの二人だけだったんだよ。 明日もまた陛下と二人で招待を受けてなあ。 だがそれにしてもあの小憎らしいのはあのユダヤ人のモルデカイってやつだ。 わしを見ても知らん顔をしておる。 あいつのおかげでせっかくの喜びも吹っ飛んでしまったわ。」
すると友人たちは口を揃えて言いました。 「だったらこうしたらいいでしょう。 高い絞首台を作るんですよ。 明日の朝にも陛下に願い出てモルデカイを吊るしてやりなさい。 さっぱりした気分で陛下と宴会においでになれますよ。」
ハマンは大いに乗り気になって、夜のうちに高い高い絞首台を作らせたのです。
ところで、十悪五逆の人はまことにプライドが高いのですねえ。 そして虚栄に生きるのです。 うわべだけを飾りたくなるのです。 ですから相手の態度によって心がころころ変わってしまうのです。
聖書のことばです。
「互にいどみ合い、互にねたみ合って、虚栄に生きてはならない。」
ガラテヤ人への手紙 5章26節 (口語訳聖書)
( PBA制作「世の光」2009.11.4放送でのお話より )
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