世の光の時間です。 いかがお過ごしですか。 板倉邦雄です。
今日は「自ら墓穴を掘る」という題でお話ししましょう。
自ら墓穴を掘るとは、自ら招いた災いの種に我が身が破滅してしまうという意味です。 人に害を与えようとするとやがてそれが自分に跳ね返ってくるのです。 総理大臣ハマンの人生はその通りになりました。 旧約聖書エステル記の続きです。
さていよいよエステル王妃の二日目の宴会が始まりました。夫である王様と総理大臣ハマンだけが招待されたパーティーでしたね。 こうして酒が振る舞われる頃、王様はもう一度王妃に尋ねました。 「エステル、一体何が欲しいのじゃ。 何なりともかなえてやろう。 帝国の半分でもなあ。」 遂に王妃エステルは重い口を開きました。 「ああ陛下、もし私を愛おしいとお思いでしたら、そしてもしこのことがお心にかないますなら、何とぞ私と私の同胞の命をお助けください。 このままでは私も同胞の者たちも助かる術はありません。 みな皆殺しにされる運命なのです。」 王は唖然としていました。 「はてさて何のことを申しておるのじゃ。 一体どこのどいつが手出しをすると言うのじゃ。」 「恐れながら陛下、ここにおりますハマンこそ悪の張本人。 私どもユダヤ人の敵でございます。」 二人の目の前でハマンの顔から見る見るうちに血の気が引いていきました。 王様は荒々しく立ち上がると部屋を出ていってしまいました。 もうだめです。 自分の命は風前の灯火だと察したハマンは王妃エステルに命乞いを始めました。 王妃がもたれているソファーに崩れるようにです。 その時王様が庭から引き返してきたから、さあ大変です。 「この宮殿の中で、しかも余の目の前で王妃に手を出すつもりか!」 王の怒りが爆発しました。 その場で直ちにハマンの顔に死刑用のベールが掛けられたのです。 その時、王の側近が申し出ました。 「陛下、ハマンはモルデカイをつけようと、25メートルも及ぶ絞首台を自宅の庭に造らせております。 こともあろうに暗殺者の手から陛下のお命を救ったあのモルデカイでございますよ。」 「何だと! ハマンをそれに吊るせ。」
聖書のことばです。
「まちがってはいけない、神は侮られるようなかたではない。人は自分のまいたものを、刈り取ることになる。すなわち、自分の肉にまく者は、肉から滅びを刈り取り、霊にまく者は、霊から永遠のいのちを刈り取るであろう。」
ガラテヤ人への手紙 6章の7節から8節 (口語訳聖書)
( PBA制作「世の光」2009.11.25放送でのお話より )
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