♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■喜びの叫び

2009年11月24日 | Weblog

  世の光の時間です。 お元気でお過ごしでしょうか。 関根弘興です。 今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。 聖書の中に「信仰の父」(ガラテヤ 3章9節「信仰の人」、ローマ 4章12節「信仰の足跡に従って歩む者の父」、ローマ 4章16節「アブラハムの信仰にならう」)と賞賛された人物がいます。 それは旧約聖書に登場するアブラハムという人です。 まあ賞賛されているからと言って彼が完全な非の打ち所のない人であったかというと、そうではありませんでした。 挫折もしましたし、落胆もしたんです。

 ある時アブラハムに神様は、「わたしが示す地へ旅立ちなさい」(参照創世記12章1節)と言われました。 一大決心をして彼は遂に旅立ちました。 きっと神様が示す地なのだから素晴しいことがこの先待っているに違いないと考えたことでしょう。 素晴しい潤いのある土地に神様が導いてくださるぞ、ぶどうが実り、果実が豊富に取れ、穀物は有り余るほど、家畜のためには牧草はたっぷり、ま、そんな夢を抱きながら旅を続けたと思うんです。 しかしどうでしょう。 アブラハムの思いとは裏腹な出来事が襲ってきました。 彼がようやく辿り着いた土地、神様に従って出て行った先は何と飢饉だったのです。

 アブラハムの生涯はいろいろなことが起こりました。 挫折も落胆も経験しながら、しかし彼は神様をなお信頼して生きていったんですねえ。 

 私たちは日本の中で信仰ということを考えると、どうも御利益宗教のイメージがとても強いですよね。 信じたらいいことがある。 もしなければやーめた、って具合です。 ですからキリストを信じても自分の考えていないようなことが起こったり、いわゆる不幸が起こると、すぐに、なあーんだキリストを信じたって何もいいことなんてないぞ。 やーめた、と結論づけてしまうことがあるんです。 自分にメリットがないなら信じている意味があるのか、とすぐに考えてしまうんですねえ。 でもちょっと待ってください。 自分の思い通りになるために神様がいるとするなら、もはや神様は私たちの召し使いのようですよね。 残念ながら聖書は、信仰を持っていればバラ色の人生を保証しようとはどこにも書いてありません。 しかし力強くこのように記しているんです。 「彼に信頼するものは失望に終わることがない」(参照ローマ 9章33節、ローマ 10章11節、1ペテロ 2章6節)と。 失望は人生に襲うことがあります。 思うようにいかない現実も経験するでしょう。 悲しみの涙を流すことも何度となくあるかもしれません。 しかし聖書は、イエス・キリストにあって生きる一人ひとりの人生は最終的には喜びの叫びを刈り取る人生とされていくのだと教えているんです。 イエス・キリストに信頼していく人生は決して失望に終わらせないと約束されていますからね。 

 (PBA制作「世の光」2009.11.24放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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