♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■偽証してはならない / 関根弘興

2019年07月19日 | Weblog
2019/6/14放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。

 新約聖書の福音書の中に、イエス・キリストのもとにある金持ちの役人がやってきたことが記されています。彼はユダヤ社会の若きリーダーの一人でした。その役人がイエス様に、「私は何をしたら、永遠のいのちを自分のものとして受けることができるでしょうか。」(ルカの福音書10章25節 新改訳第三版)と質問してきたのです。

 自分が何かを行うことによって永遠のいのちを受けようとしていたこの人に、イエス様は、「あなたの持ち物を全部売り払い、貧しい人々に分けてやりなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしについて来なさい。」(  ルカの福音書18章22節  新改訳聖書第三版 、参照 マルコの福音書10章21節)と言われました。すると彼は悲しみ、去って行ってしまったんですねえ。

 そこでイエス様は弟子たちに、「富を持つ者が神の国に入るのは、なんと難しいことでしょう。」「金持ちが神の国に入るよりは、らくだが針の穴を通るほうが易しいのです。」(マルコの福音書10章23、25節、ルカの福音書18章24 、25節 )と言われたのです。
 ま、これを聞いた弟子たちは大変驚きました。

 で、ここでイエス様は、裕福なことが悪いとか、金持ちではいけないとかおっしゃっているのではありません。この世の富によって永遠のいのちを買うことはできませんし、かえって富に執着してしまったり、富がまるで万能であるかのように錯覚してしまい、それが私たちを縛り苦しみえることになるということを警告なさっているんですね。

 しかしイエス様のこのことばを聞いた弟子たちはなかなか理解することができませんでした。当時、お金持ちは神様の祝福を受けているはずなのに、その金持ちが神の国に入るのが難しいなら誰が一体神の国に入ることができるのだろうか。誰が一体救われることができるんだろうかと考えた訳です。

 するとイエス様はこう言われました。「人にはできないことが、神にはできるのです。」(ルカの福音書18章27節)と。

 今日、このことばをぜひ覚えていただきたいんですねえ。これが福音だからです。永遠のいのちを自分の力で得ることはどんなことをしても人にはできません。でも神様はすべての人に永遠のいのちを与えることができるお方なんですねえ。

 聖書ヨハネの福音書3章16節にはこう記されています。「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」と。 

 人にはできないことが神にはできる。これが福音なんですね。

     (PBA制作「世の光」2019.6.14放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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