♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■水が破れ出るように / 福井 誠

2019年07月17日 | Weblog
2019/6/12放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井 誠です。
 継続は力なり。聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われていくものがあるものですね。今日も聖書を開きましょう。歴代誌第一14章11節から 「水が破れ出るように」と題してメッセージをお伝えいたします。

 彼らはバアル・ペラツィムに攻め上り、ダビデはそこで彼らを討った。ダビデは言った。「神は、水が破れ出るように、私の手を用いて私の敵を破られた。」
 
 先週も語ったことですが、歴代誌はサムエル記や列王記と一緒に読まれる必要があります。そうすれば歴代誌が書かれた事の意図がより良く見えて来るからです。ここではサウルの死後、ダビデの王位が確立していく様が描かれています。しかしダビデの王位が確立するのは即時に起こったことではありませんでした。ダビデは協力や戦いを通してその王位を確立していくのです。ダビデは神様が自分をイスラエルの王として堅く立ててくださることを信じていましたが、その実質が伴って来るのはまだ先のことだったのです。またダビデの王権が盛んにされたのは、ダビデ個人が祝福されるためではなく、ダビデを通して主の民イスラエルが祝福されるためでした。これが歴代誌の著者が一番伝えたかったことなのでしょう。大切な点です。サムエル記ではダビデの私的なエピソードが描かれ、私たちはダビデの姿に自分を重ね、教訓的に読むことが多かったかもしれません。しかし歴代誌ではダビデは組織の長として祝福されているのです。神はダビデ個人を祝福されたのではなくて、ダビデを通してイスラエルを祝福されたという訳です。

 そのダビデは常に神に伺いを立て、祈りながら事を進めています。著者が言いたいこともそこです。自分の祝福のためではなく、皆の祝福のために絶えず祈りつ物事を進めていく、そこに神の祝福がとどめることのできない水の勢いに喩えられて表わされていく、と。主の水が破れ出るような、もはや妨げることのできない勢いのある祝福を神は私たちを通して人々に注いてくださいます。神の恵みは実に豊かなものです。自分のことのみならず、自分を通して他者も豊かにされることを覚えたいものですね。

 (PBA制作「世の光」2019.6.12放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


 

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