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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■愚かな者をも憐れまれる主 / 岩井基雄

2018年08月13日 | Weblog
2018/7/9放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。
 第二週の月曜日は旧約聖書に登場するヨセフの人生について学んでいます。

 私たちは様々な失敗をしますねえ。聖書は人間の弱さを隠しません。通常であれば歴史から消されかねない王様の罪や過ちをも隠さないです。弟ヨセフを妬みエジプトに売り飛ばすことを提案したユダも失敗の多い人でした。

 ユダの長男と次男が次々と亡くなる中、本来ならば三男に嫁がせるべき長男の嫁タマルを三男の死を恐れて嫁がせません。更にはユダ自身が、遊女のなりをしていた嫁タマルと知らずに関係を持ってしまうのです。ほど無くタマルの妊娠が分ると、ユダはタマルに死を宣告します。しかしタマルはその子が舅ユダによることを明らかにします。ユダは自分の罪を認め、神様の前に出るのです。

 この後ユダが、大飢饉が続く中、穀物を求めて末の弟ベニヤミンと一緒にイスラエルからエジプトに下る直前、父ヤコブに、いのちを懸けて末の弟の責任を負うことを誓います。ヨセフを売り、父を騙したユダでした。父の悲しみをも知る中、ヨセフの実の弟ベニヤミンを守るとの約束はユダの心の変化、悔い改めをも表していたでしょう。エジプトの大臣ヨセフと共に豊かな食事をし、穀物を買い戻る途中、兄たちは大臣の銀の杯を盗んだと疑われます。それはヨセフの策略でした。ユダたちは自分たちの潔白を示すために、その杯を持っていた者の死と兄弟全員が奴隷となることを宣言します。しかし、銀の杯はベニヤミンの袋から発見されてしまったのです。全員でエジプトに引き返した後、ユダは兄(たち)の代表としてヨセフの前に出ます。ユダはヨセフに、父ヤコブの悲しみの深さを伝え、ベニヤミンを連れ戻さないと父は死ぬと語ります。そしてベニヤミンを助けるべくこう語るのです。
 「どうか今、このしもべを、あの子の代わりに、あなた様の奴隷としてとどめ、あの子を兄弟たちと一緒に帰らせてください。
            旧約聖書 創世記44章33節

 失敗を重ねたユダでした。しかし兄弟の罪を代表して受け、自分を犠牲にする砕かれたユダの姿がここにあります。主はこのユダの子孫の中にダビデ王を、そして救い主キリストをも誕生させるのです。

  PBA制作「世の光」2018.7.9放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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