♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし 31 / 大嶋重徳

2017年11月09日 | Weblog
2017/10/5放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

 聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。既にここまで第三戒で神様の名のふさわしい呼び方について考えてきました。ふさわしい神礼拝こそ私たちの日常をきちんと生きる指針となるということでした。

 それでは第四戒の「安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。」(出エジプト記 20章8節)という安息日規定はいったい私たちの生活にどのような自由への光を放っているのでしょうか。

 「日曜日は教会に行きなさい。礼拝に出なさい。」という日曜礼拝絶対厳守の戒めだけに閉じ込められてはいません。「安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。」という第四戒の根拠は旧約聖書の出エジプト記で「それは主が六日のうちに、天と地と海、またそれらの中にいるすべてのものを造り、七日目に休まれたからである。それゆえ、主は安息日を祝福し、これを聖なるものと宣言された。」(出エジプト記 20章11節)とあります。つまり、安息日を守り安息日に休むことを命じている理由は、神様が休まれたことのゆえだと十戒第四戒は語るのです。そして非常に意味深いことは、私たちの信じる神様が休みをとられる神様だということです。そして人間は神の似姿に似せて作られたと記されている私たち人もまた神様のように休みを取る必要がある存在だと語っているのです。

 皆さんは神様が休みをとられる神様だと考えたことがあるでしょうか。まず考えておきたいのは、十戒第四戒の一です。十戒の内、第一戒から第四戒までは神様との関係を表した箇所だと言われます。そしてこの第四戒はその最後にあたります。そして第五戒から始まる箇所は具体的な日々の生活の指針、とりわけ人間関係に入っていくと言われ、その直前に第四戒は位置します。これは安息日を持つことが神様との関係をきちんと持ち、更にすべての人間関係を生かすことになる、という事を表しているのです。そしてそのためには、神様が休まれたようにきちんと休みなさい、と聖書は語るのです。

 今日ラジオをお聴きの皆さんは一週間毎のお休みをきちんと取っているでしょうか。休みを取ることもせず、毎日懸命に働い続けることは神様との関係を失わせ、人間関係をギスギスとしたものにしてしまいます。

 これから第四戒を学ぶことを通して、私たちが少し苦手な「休むこと」について学んでいきたいと思います。

  ( PBA制作「世の光」2017.10.5放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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