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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■恵みのゆえに / 関根弘興

2017年11月17日 | Weblog
2017/10/13放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
  
イエス・キリストがエリコという町に行かれた時のことでした。その町外れにバルテマイという目の不自由な人が道に座っていました。イエス様がそこを通られようとしていた時でした。バルテマイは大声で、「イエスさま。私をあわれんでください。」(マルコ 10章47節)と叫び続けたんです。するとイエス様はバルテマイに「あなたの信仰があなたを救ったのです。」(マルコ 10章52節)と言われると、何とたちまち彼は見えるようになったんですねえ。これはマルコの福音書10章に記されている出来事です。

 でもこういう箇所を読むと時々誤解される方がいます。イエス様は「あなたの信仰があなたを救ったのです。」と言われましたねえ。それで、ああ、私の信仰次第で救われるかどうか決まるのだとか、ああ私は信仰が弱いから救われないのではないか、と思ってしまう方がいるんです。そして問題が解決しなかったり、病気がなかなか回復しないなどという時に、ああ私の信仰が弱いからだと落ち込んだり、もっと強い信仰を持たなくてはならないと思って頑張って自分に鞭打ちような生活をする方もいるんです。

 しかし、イエス様が「あなたの信仰があなたを救ったのです。」と言われたのはそういう意味ではありません。私たち救われ癒され問題を解決していただくのは、私たちの信仰の強さや深さや手柄やまた自分の功績によるのではありません。ただ主イエス様の愛とあわれみによるんです。

 それではイエス様が、「あなたの信仰があなたを救ったのです。」と言われたのはどういう意味なんでしょうか。新約聖書のエペソの手紙2章8節には、「あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。行ないによるのではありません。だれも誇ることのないためです。」 こう書かれています。

 ここで、「恵みのゆえに、信仰によって救われた」とありますね。信仰とは信頼と同じです。聖書の約束を認めるということではなくて、心からの信頼をもって愛なる神様の約束を受け取り叫び求める時に、神様はあなたを救いに導いてくださると教えているんですねえ。受け取る私たちは、ただ、ありがとうございます、と感謝をもってそれを受けとるのです。信仰に生きることは「神様ありがとうございます。」と感謝をもって生きることへ導いていくんですね。

 (PBA制作「世の光」2017.10.13放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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