♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■嵐の中の平安 / 岩井基雄

2017年09月25日 | Weblog
2017/8/21放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。第三週の月曜日はマルコの福音書から学んでいます。今日は「嵐の中の平安」と題して、真の平安について共に考えましょう。

 ガリラヤ湖のほとりで人々に神の国の真理をお話しになった後、キリストは弟子たちに「さあ、向こう岸へ渡ろう。」(マルコ 4章35節)と言われました。多くが漁師であった弟子たちは、慣れた手つきで魯(ろ)を漕いだたことでしょう。しかし次第に雲行きが怪しくなり、激しい突風が吹き始め、彼らの舟は木の葉のように揺り動かされたのです。すり鉢状になっていたガリラヤ湖では時に突風が起こりました。慣れていた気候の変化であっても、この時は違っていました。慣れていたはずの彼らが死を覚悟するほど突風は激しく、大きな波をかぶった舟は水で一杯になったのです。しかしその激しい嵐の中で、キリストはどうしていたでしょうか。聖書をお読みします。

 激しい突風が起こり、舟は波をかぶって水でいっぱいになった。
 ところがイエスだけは、とものほうで、枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを起こして言った。「先生。私たちがおぼれて死にそうでも、何とも思われないのですか。

         新約聖書 マルコの福音書4章37節38節

 キリストは激しい嵐の中、舟の後ろでぐっすりと眠っていらっしゃったのです。プロの漁師であった弟子たちが死を覚悟し慌てふためき、キリストに対して怒りをも表す中、神の御子キリストは全き平安の中にあったのです。まことの平安とは何も問題が無い中で持つものではありません。たとえ激しい問題、厳しい四面楚歌のような状態だったとしても、神に信頼する真の平安は揺るぎない豊かさ、どんな嵐の中でも豊かな恵みを私たちに与えることができるのです。その後キリストは起き上がって風を叱り付け、湖に「黙れ、静まれ。」(39節)と言われました。「すると風はやみ、大なぎになった。」(39節)と聖書は記しているのです。

 どんな問題や嵐に対しても主権を持っておられ、それを鎮めることのできるお方に信頼するとき、私たちもまた、どのような嵐の中にあってもまことの平安を持つことができるのです。あなたも本物の平安を受け取って力強く歩む者とされていきませんか? あなたが自信を持つ所であったとしても神様の豊かな平安の中で遜り、真の平安を得ることができるのです。

   PBA制作「世の光」2017.8.21放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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