2025/1/9放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 今週は福井 誠が担当しています。今日も昨日に続いてマタイの福音書を読みます。「決して天の御国には入れない」と題してお話をいたします。新約聖書マタイの福音書5章20節からお読みします。
「わたしはあなたがたに言います。あなたがたの義が、律法学者やパリサイ人の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の御国に入れません。」
イエスが群衆の前で語ったとされる説教の一節です。そこで「律法学者やパリサイ人の義に優っていなければ」とありますが、どのような意味でしょうか、少し説明が必要です。
律法学者は当時のイスラエルで旧約聖書を教えた学者たちでした。5章の20節以降は、その律法学者たちの教えを意識したイエスの教えが書かれています。ですからイエスは律法学者の教えを指して「あなたがたは聞いています」と特徴的な言い回しを繰り返すのです。イエスは律法学者が語る教えを修正しようとしていたのでした。
ちなみにその要点を簡単に言いますと、イエスは、外面的な行いよりも内面的な心の在り方を大事にすべきことを語られました。
またパリサイ人というのは保守的で信仰熱心なグループのことです。イエスは6章で、彼らの祈り、施し、断食といった宗教的な実践例を挙げて批判を加えています。そして、本来はどうあるべきなのかを教えておられます。
その要点を簡単に言いますと、それは、祈り、施し、断食を行うのなら、偽善的にならず真実に行うということでした。
確かに、聖書の教えの精神をよく理解してこれを行う、また、良い業を偽善的ではなく真実に行うことは、信仰者にとっていのちであると言わなくてはなりません。そしてそのようないのちある信仰を生きているのでなければ天の御国に入れない、ということもよく理解できます。
信仰を持つのなら、やはり単なる儀式や形式ではなくて、内面の誠実さ、真実さを大事にし、天の御国につながるような歩みをしたいものです。
( PBA制作「世の光」 2025.1.9放送でのお話しより )
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