♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■この終わりはどうなるのでしょう / 福井 誠

2017年09月06日 | Weblog
2017/8/2放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「この終わりはどうなるのでしょう」です。ダニエル書の12章8節を読んでみましょう。
 私はこれを聞いたが、悟ることができなかった。そこで、私は尋ねた。
  「わが主よ。この終わりは、どうなるのでしょう。」


 聖書は様々な文学ジャンルが混ざった書物です。物語文、詩文、そして黙示文学と呼ばれるジャンルがありますねえ。黙示文学は幻や象徴的な表現がたくさん出て来るので読者には難解です。しかしそれは書かれた時代の背景を知らないから、書かれた民族の文学的な特徴を知らないから、ということがあると思いますね。

 今日から取り上げるダニエル章も後半の6章からは特に黙示文学としての特徴がはっきりとして来るところです。前半はダニエルの身に起こった試練を描いていますが、後半は神がダニエルに幻を与えてこれからのことを語り伝えようとしているのです。そこには4頭の獣の幻、雄羊や雄山羊の幻、そして70週の預言などが出てきます。これらの解釈については実際にはいろいろなものがありますが、共通して言われていることを簡単にお話すると、それらは終末・世の終わりについて語っており、バビロン帝国、ペルシャ帝国、ギリシャ帝国そしてローマ帝国に代表されるこの世の国々の帝国的な支配がやがて終わりとなり、イエス・キリストによる神の国の支配に取って代わるのだということです。そしてその終わりの時までには様々な苦難の時も来ると言うことを言っているのです。そこでダニエルはそのメッセージを受けながら、「わが主よ。この終わりは、どうなるのでしょう。」と神に不安な思いを告白していますねえ。しかし大切なのは、人生に困難はつきもの、どんな困難が起ころうともそれに振り回されずに思慮深く先を見越して歩むことでしょう。

 神が幻で言われました。苦難は三年半である、と。つまり限りがあるということです。すべてこの世の出来事は神の意図の中で起こっていること。神はダニエルに、終わりまで忠実に歩み、神の安息の祝福に入るように勧めています(ダニエル書 12:13節参照)。神に信頼し、どんな物事にも振り回されることなく、与えられている一日を感謝しつつ大切に生きていきたいものですね。

(PBA制作「世の光」2017.8.2放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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