♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■神に会う備えをせよ / 福井 誠

2017年09月27日 | Weblog
2017/8/23放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井誠です。今日のバイブル・メッセージは「神に会う備えをせよ」です。アモス書の4章12節を読んでみましょう。
 「それゆえ、イスラエルよ、わたしはあなたにこうしよう。わたしはあなたにこのことをするから、イスラエル、あなたはあなたの神に会う備えをせよ。

 この預言書を書いたアモスはテコアと言う地域の出身です。それは死海の西でユダの荒野と呼ばれた荒涼とした荒野が広がる地域ですねえ。そこでアモスは羊を飼い、また、いちじく桑を栽培する農夫として暮らしていました。神はそんな彼を預言者として召されたのです。

 どうやらアモスは預言者を職業とする人々の集団には属しておらず、預言者としての専門の訓練も受けていなかったようですね。しかし神に直接召されて預言者として活動していました。神学校を卒業したとか、教会に承認されたとか、そんなお墨付きはありませんでした。しかも先に述べたように、彼はユダの田舎の出身でありながら北王国イスラエルの首都サマリアや都市のベテルで預言するように召されたのです。地方の地方と言うべき場所の出身者が大都会のしかもハイソなイメージの場所で宣教をする形です。しかもアモスは空気を読まない。実にストレートなものの言い方をしますねえ。例えば、サマリアの上流階級の婦人を雌牛と呼びました。ただ安楽で贅沢な生活に心を向け、分けあうことも考えずにのんきに暮らしている金持ちの女性たちを放牧された雌牛と同じだと言うのですね。当時の同業の預言者たちはアモスのものの言い方に凍りつく思いであったのではないでしょうか。

 ともあれアモスは周辺諸国のダマスコ・ペリシテ・ツロ・エドム・アモン・モアブに対して神の裁きを宣言し、そしてユダとイスラエルに神の審判を直球で人々のど真ん中にぶち込んでいます。それだけ時代が悪く誰も気にも留めない状況であったのでしょう。アモスは言います。「あなたはあなたの神に会う備えをせよ。

 神の存在を否定しようがしまいがいずれ私たちは死を迎え、霊の世界へと出て行かざるを得ません。聖書は神がそこで私たちを待っておられ、行いに応じて裁かれることを語っています。たとえどんな終着点が待ち受けていようとも慌てることのない人生を歩みたいものですね。

(PBA制作「世の光」2017.8.23放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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