♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■追い払う / 板倉邦雄

2017年09月12日 | Weblog
2017/8/8放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「追い払う」という題でお話ししましょう。

 子どもの頃、広場で遊んでいると、ドヤドヤと入ってきた連中が「俺たちが使うから出て行け」と追い払われたことがあります。同じようなことをイスラエルの人々は主なる神の命令で行なったと民数記の33章に書いてあるのです。

 さて、主なる神様はモーセに次のような命令をお与えになったのです。
 まず、「ヨルダン川を渡ってカナンの地に入るときはその地の住民を追い払いなさい。」
 次に、「その地の住民が崇拝している鋳物の像を破壊し、すべての高い所の礼拝所を壊さなくてはならない。」
 そして第三、「あなたがたはその地の住民を追い払った場所に住まなければならない。」

 この命令は一般的に考えたらひどい命令ですねえ。まるで侵略行為ではないでしょうか。追い払われた先住民にとってはたまったものではありません。私はこの点について旧約聖書の先生に食ってかかって質問したことがあります。先生の答えは、「先住民はひどい民族だったので神様がイスラエルの民を用いたのですよ。」という答えでした。そして続けて先生は「その根拠が55節から56節に書いてあるでしょう。」と言いました。「結局、イスラエルの人々は神の命令に従うことなく、その地の住民を徹底的に追い払うことをしなかったのです。そのためにイスラエルの人々の目にとげとなり、わき腹の茨となり、苦悩の種となったのですよ。」と言われ、私は何となくそうかと思いました。

 私たちもこの世と調子を合わせて妥協してしまうということがありますねえ。私たちがいかに神様のことばに従うということが困難であるかを物語っています。その結果、私たちの目のとげとなり、わき腹の茨となり、悩みの種となってゆくのではないでしょうか。
 聖書のことばです。
 「あなたがたは、この世と妥協してはならない。むしろ、心を新たにすることによって、造りかえられ、何が神の御旨であるか、何が善であって、神に喜ばれ、かつ全きことであるかを、わきまえ知るべきである。
    ローマ人への手紙12章2節 (口語訳聖書)

  (PBA制作「世の光」2017.8.8放送でのお話より )

***

このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

***

東海福音放送協力会へのお問い合せは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

***

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする