♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■赦しの宣言 / 関根弘興

2017年09月01日 | Weblog
2017/7/28放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
 
 あるお医者さんがこんなこと言われました。「私のもとに来る患者の半分は、薬も手術も要らない人たちです。彼らに必要なのは赦しということです。」 赦されていないという罪責が身体の健康さえも損なっているという訳ですねえ。とても考えさせられました。

 ある時に、イエス・キリストがカペナウムという町のある家でお話をしていました。大勢の人たちが家に押しかけてきたんです。するとどうでしょう、イエス様がおられる真上の天井がガサガサ、ガサガサ、音を出し始めたんです。すると天井が剥がされて何と身体が麻痺して動くことのできない人を乗せた担架が四人の人によって吊り降ろされてきたんです。まあびっくり仰天ですね。イエス様は天井から吊り降ろされた病人に、「子よ。・・・あなたの罪は赦された。」(マタイ 9章2節、参照マルコ 2章5節)と言われたのです。イエス様はこの病人を見て、この人にとっての癒しはどこから来るのか、それは罪が赦されるということから来る、ということを知っていたのです。ですから、「子よ。・・・あなたの罪は赦された。」と宣言なさったんです。人は魂の最も深いところで、赦されているということを確信していなければ、相変わらず人生は麻痺したものになるということをイエス様は御存知だったんですね。

 しかし赦すということは決して綺麗ごとではできません。赦すということはその背後に大きな犠牲と痛みが伴います。イエス様が「あなたの罪は赦されました」と言われるとき、それは決して口先だけのことばではありませんでした。それはイエス・キリストが十字架の上で私たち全ての人の罪を背負い身代わりとなって死なれたからこそ発せられることばなんです。「わたしは人々の罪の赦しのために十字架にかかるのだ。わたしはあなたの罪を全部背負って身代わりなってあの十字架につくのだ。そしてわたしはそのことのゆえに、あなたに罪の赦しを宣言するのだ。わたしの十字架の身代わりのゆえにあなたを赦そう」とイエス様はおっしゃるんですね。イエス様は「子よ。・・・あなたの罪は赦された。」と宣言した後に、「立ち上がって床をたたんで歩け」(参照 マタイ 9章6節、マルコ 2章11節)と言われました。イエス様の赦しの宣言は、あなたを立ち上がらせ新しい人生へと歩ませる大切な一歩となっていくんですね。

 (PBA制作「世の光」2017.7.28放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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