♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■私は贖おうとする / 福井 誠

2017年09月13日 | Weblog
2017/8/9放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「私は贖おうとする」です。ホセア書の7章13節を読んでみましょう。
 「ああ、彼らは。彼らはわたしから逃げ去ったからだ。彼らは踏みにじられよ。彼らはわたしにそむいたからだ。わたしは彼らを贖おうとするが彼らはわたしにまやかしを言う。」

 今日はホセア書を読みます。ホセア書は全部で14章、物語部分である最初の3章と預言集である残りの11章に分けられます。最初の3章はホセアの不貞の妻と3人の子どもの個人的な家族の物語です。それは神に愛され特権を与えられているイスラエルの民が神に対して背信行為を続けていることを象徴するものとして語られています。その物語を前提として4章以降は背信のイスラエルに対する直接的な語りかけとなっていますねえ。

 まず4章から7章においてイスラエルの人々は神を知ろうとしなくなった。それがあらゆる悪事の根源である。彼らの信仰心は表面的で形ばかりである、と言います。続く8章から10章はそうしたイスラエルに対して直ぐにもくだろうとしている神の裁きが宣告されています。そういうわけで今日の7章は裁きの宣告の元となったイスラエルの王や政治家の罪が様々なたとえで語られている所です。

 まず燃えるかまどとパン焼き、つまりイスラエルの不義と悪の心は夜通しくすぶっている、ずっと火種のついたままのかまどと同じであると言います。また生焼けのパン菓子、それは片面は焼けていてももう片面は生のまま、一方では神に仕え他方では神を信頼しない裏表のある生き方をしているということです。更にイスラエルは愚かで思慮のない鳩だと言います。つまり危機に瀕して巣を捨ててあてもなく飛び回る鳩のようだ、アッシリヤかエジプトか目先の助けを求めて飛び回るだけで、真に頼るべきものをわかっていないということです。最後に弛んだ弓、つまり実際には役に立たない弓。イスラエルは神に選ばれた民として神を証しする歩みが期待されていましたが、その不義と悪のゆえにそんなことは期待できないというわけです。神はイスラエルをいろいろなたとえで表現しますが、見捨てているのではなく悔い改めを求めているのです。罪深いイスラエルを贖おう、救おう、支えになろうとしている神の愛を覚えたいところですね。

(PBA制作「世の光」2017.8.9放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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