♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■現実を受け入れよ / 関根弘興

2017年09月15日 | Weblog
2017/8/11放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
  今月は旧約聖書 エレミヤ書29章の11節のことばをご一緒に味わっていきましょう。
 「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。----主の御告げ。----それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。
 
 この預言者エレミヤのことばは自分の国からバビロニアに強制移住させられたユダヤの人たちに書き送った手紙の一文なんですね。まあどう見ても手紙を受け取った人たちは将来や希望を見いだすことができないような状況にありました。しかし、預言者エレミヤは、「あなたがたが平安を得、将来と希望見出していくために、まず今の現実を受け入れて生きよ。」と書き送ったんです。つまり、自分の国から遠く離れたこの土地であなたがたは長期滞在に備えなさい。それはあなたが将来と希望を見い出すものになってくんですよ、こう記したんですね。エレミヤは何の根拠もなく安易な口先だけの励ましや希望のことばなどを語ろうとはしませんでした。今のあなたの現実を受け入れなさい。しばらくは自分の故郷に戻ることはできない。だからその現実を受け入れて、落ち着いて長期滞在に備えなさい、と記したんです。

 どうでしょう。私たちは思うようにいかないことや困難、辛い現実に出くわすと、その現実をつい否定したくなってしまうものですね。そしてこう言うんです。こんなはずじゃなかった。自分はもっと違う人生は歩めたはずだ。つまり今生きている現実をなかなか受け入れようとしないんです。自分の姿をそのまま受け入れようとしないんですね。今の現状をそのまま受け入れることは時には困難があるかもしれません。しかし私たちはまず現状を認め、自分の弱さを認め、受け入れていくことは大切なことなんです。

 エレミヤはバビロンに強制移住させられたために、長期滞在に備えなさい、70年後にあなたがたを故郷に帰らせると神様が約束なさってますよ、と記しました。70年後は長いですね。エレミヤは決して即効的な魔法のことばを記しません。ちゃんと現実を見つめながら、しかし将来を諦めてはいけない、神様は希望の計画をあなたに用意してるんですよ、時間がかかるかもしれない、でも神様は将来と希望を与える、と書き記していったんですね。

 (PBA制作「世の光」2017.8.11放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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